国枝慎吾(テニス)全豪オープン大会13日目、車いすテニス・男子シングルス決勝が行われ、第2シードの国枝慎吾(世界ランク1位)が、第1シードのステファン・ウデ(フランス、2位)を、6-2、6-0で下し、2年ぶり6回目の全豪優勝を成し遂げた。

第1セット第1ゲームを6度のデュースの末、国枝がフォアのダウンザラインへのリターンエースを決めてブレークすると、ここから4ゲームを連取して勢いに乗った。第1セットを国枝が取った後に、ウデが車いすの車輪を修理するインターバルがあったが、第2セットも、国枝が、得意のフォアはもちろん、すべてのショットでウデを上回り、相手に1ゲームも許さない王者のテニスを披露してタイトルを手にした。

「フォアがガンガンいっていたので、今日はいけるだろうという手ごたえでプレーした」
国枝は、昨年2月には、右ひじの手術をしながらカムバックし、ロンドンパラリンピックでは、金メダルを獲得し、史上初のオリンピック2連覇を達成した。その後、約8年間におよんだ丸山弘道コーチとの二人三脚が終わり、今年は心機一転のシーズンとしてスタートしていた。

「丸山コーチと離れたのは、自分の中では、大きなターニングポイントでした。環境が変わったことが頭をよぎりますが、それを振り払うための戦いでもあります。これからは、自分自身をコーチングしていくことも大事になってきますが、僕にとっては、新たなチャレンジで、やりがいを感じている」

国枝は、世界ナンバーワンに復帰し、全豪単複二冠で自らを祝う形になった。

「パラリンピックが終わって、プレッシャーから解放されている。けがが全然ないので、一番楽しい時期でもあります。グランドスラム中心に、これからもタイトルを狙っていきたい」

日本が誇るべき世界的なアスリートである国枝は、世界の頂点に立ち、再びナンバーワンの王道を駆け抜けようとしている。

「やっぱりこの場所がいいな(笑)。ランキング表で、自分より誰か上にいるのは気に食わない(笑)。気持ちいいです。やはり自分との戦いでもありますので、自分自身を磨いていくことがこれからも大事かなと思います」

※写真は、全豪オープン車いす部門で、2年ぶり6度目の優勝を果たした国枝慎吾
Photo by Hiroshi sato
Text by Hitoshi ko