9月3日USオープン大会8日目。

錦織圭(日清食品)がベスト8に進むと、続く大坂なおみ(日清食品)も20位のサバレンカ(ベラルーシ)を6-3、2-6、6-4で下し、自身初の4大大会8強入りを果たした。
日本男女選手が同じ4大大会で8強以上に進出するのは1995年ウィンブルドンでの松岡修造、伊達公子以来の快挙だ。
第2シードのロジャー・フェデラー(37歳)が、55位のジョン・ミルマン(オーストラリア)に6-3、5-7、6-7(7)、6-7(3)で敗れる大波乱でセンターコートの最終試合が終了した。

大坂、第1セット 第5ゲームでブレークに成功しこのセットを奪ったが、第2セットではプレーが荒くなり落とす。
ファイナル・セットでは第3ゲームで、先にブレークされる。「我慢」と、すぐに続く第4ゲームをブレーク・バックする。
しかしそこからは、サバレンカのサーブの第6ゲームでは0-40、第8ゲームでも0-30とブレークするチャンスがあったが、取ることができず。
特に第10ゲームでは0-40とマッチポイントがありながらデュースに持ち込まれ「負けてしまうかも?」と不安も襲ってきたと言う。2度目のデュース、4度目のマッチポイントでついに相手がダブルフォルト。やっと勝てた大坂。その目には自然と涙が溜まっていた。

試合後のWOWOWのインタビュー「すごくうれしい。(最後のマッチポイントは)“ダブルフォルトお願い”って感じ」と正直に話す。
建前上選手達は相手のミス待ちなどとは言わないものだが、大坂なおみが言うと嫌味なく、許されてしまうキャラクターだから不思議である。

大坂なおみ
インタビュー

「(錦織)ケイの活躍も嬉しい。私はいつも彼からインスパイアされている。彼のように私もできると。今日は二人ともに勝てて本当に嬉しい」

「第3セット、私はたくさんのブレーク・チャンスがあった。そこで彼女の本当に信じられないサービスなどがあり、ブレークできなかった。最後には勝つことができて嬉しかった」

「ホップマン・カップで対戦していたので、私は彼女が本当にハードヒッターでグッドサービスを持っていると知っていた。彼女は私のセカンドサービスをアタックしてきた。もし、チャンスが来たら何かしようとしていた」

「途中、負けたりするんではないかとネガティブな気持ちになった。悪い思い出もよみがえった」

「グランドスラムでプレーする時、メディアから3回戦以降に進めるか?と質問される。全豪では4回戦へ行った。するとそれ以上進めるのか?と質問される。私は知らない。いつもここでは夢を持ちながらプレーしている」

「クオーターファイルに進めて、1つの目標を達成できてうれしい」

「2年前にキーズとプレー(大逆転負けを喫)したのは私の一つの人生。たくさんの経験を選手たちから学んだ。
2年前からたくさんのことを学んだと感じる。とてもいい経験に感謝している」

「最後、彼女が少しプレッシャーを感じてくれたらと望んでいた。ブレーク・バックすることができて本当に嬉しい。
基本的にただいつもファイトし続ける。今日は本当に観客の皆さんがとてもナイスで嬉しい。
そんなに友達は多くないので、、、1人とあと1人は私のシスター。私のジョークにも彼女たちは笑わないわ(笑)」

「セリーナ(ウイリアムズ)は私の好きな選手。本当にスポーツ界で活躍している優れた人。今年のUSオープンの彼女の試合は全て見ている。彼女が再びプレーしてくれて本当に感謝している。マイアミで彼女とプレーする機会があって感謝しました。ここで彼女とプレーするのが望みです。決勝でできたらいいと思う」

https://tennis.jp/tournament/2018-usオープン

ガッツポーズと共に涙の大坂なおみ

記事塚越亘、塚越景子、森下泰、西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan