10月12日(金) 上海マスターズ
シングルス準々決勝が行われ、錦織圭(日清食品)は第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)に4-6、6-7(4)で敗れた。
グランドスラム大会20勝を誇るフェデラー(スイス)に挑戦した錦織。
対戦成績は錦織の2勝5敗。2017年の全豪オープン4回戦では7-6(4), 4-6, 1-6, 6-4, 3-6とフルセットの末に惜敗している。その時の記事:2017全豪 錦織圭-フェデラーに敗れ8強逃す
それ以来の対戦。「(37歳)年を重ねるごとに、新たに強くなっている印象がある。久しぶりなので楽しみ」と錦織も心待ちにしていた。
錦織圭vsフェデラー
準々決勝
37歳のフェデラーは、初戦である2回戦で楽天ジャパンオープン優勝のメドベージェフ(ロシア)を6-4, 4-6, 6-4。3回戦ではバウティスタ アグート(スペイン)を6-3, 2-6, 6-4 と苦戦しながらもフルセットで破り8強に進出してきた。
「ケイが復帰して、嬉しい。
ジャパンオープンで良い動きをしてプレーをしていたのでタフな試合となるだろう。
ケイはクレーでも芝でもハードでもいいプレーをする、この早いコートでも良いプレーをするだろう。
しばらく対戦していなかったので、楽しみ。
また対戦できて嬉しい」とフェデラーも錦織との対戦をこころ待ちにしていた。
トスに勝ったフェデラーはレシーブを選び、錦織にウィークポイントといわれるサーブを先にさせる。
いきなりフェデラーはリターン・エースを連発、錦織は15-40とブレーク・ポイントを握られた。
錦織はデュースに持ち込み粘る。
6回目のデュース、6回目のブレーク・ポイント、フェデラーのショットはネットにあたりポトリと錦織のコートに落ちた!
錦織のサービスダウン。このオープニングゲームだけで10分以上はかかった。
第5ゲーム、セカンド・サーブを攻められて、錦織はまたサーブをダウン、1-4となってしまう。
が、続くフェデラーのサーブをラブで一つブレーク・バックし粘った。
「最初の数ゲーム、思い切って打てなかった。
出だしはフェデラーの方がリスクを負って思い切りプレーしてきた」と錦織、第1セットを落とす。
第2セットも同じように最初のサーブをブレークされ、1-3とビハインドだったが、
拾いに拾いまくり、ブレーク・バック、3-3と追いつく。
そしてタイブレークへ持ち込む。
「第2セットの終盤、ケイのテニスはものすごく攻撃的になってきた。
自分もギアを上げる必要があり、それができた」と第2セットのタイブレークをフェデラーが7-4で勝ち切った。
タイブレークでは先にミニ・ブレークをした錦織が4-1とリードしていたのだが。
錦織圭
ATPファイナル出場まであと一つ!
この上海マスターズのベスト8で、15日発表のATPランキングで11位、最終戦のATPファイナル出場を争うレースで9位が確定。
トップ10復帰と、ATPファイナル出場権獲得、ともにあと一つ!と迫った。
錦織のこれからの出場大会予定は、22日からのエルステ バンク・オープン(ウィーン)と、29日開幕のローレックス パリ・マスターズ(パリ)の2大会。
ATP1000上海マスターズ
<<準決勝>>
1]フェデラー(SUI) vs 13]チョリッチ(CRO)
2]ジョコビッチ(SRB) vs 4]ズベレフ(GER)
<<準々決勝>>
◎1]フェデラー(SUI) 64 76(4) ●8]錦織圭
◎13]チョリッチ(CRO) vs ●エブデン(AUS)
◎4]ズベレフ(GER) 64 64 ●11]エドムンド(GBR)
◎2]ジョコビッチ(SRB) 76(1) 63 ●7]アンダーソン(RSA)
<<3回戦>>
◎8]錦織圭 76(7) 64 ●サム・クエリー(米)
<<2回戦>>
◎8]錦織圭 36 60 63 ●Y.Wu(CHN)
シングルスドローnet版
ドローPDF
ダニエル太郎予選決勝ラウンド進出したが
シングルス予選ドロー
マクラクラン勉/シュトルフ組16強
ダブルスドロー
記事塚越亘/塚越景子 写真/伊藤功巳/鯉沼宣之/TennisJapan