10月23日 エルステ バンク・オープン
錦織圭(日清食品)が、アメリカ期待の20歳、F・ティアフォー(45位)を7-6(3)、5-7、6-2で破り、苦しみながらも2回戦進出を決めた。
第1セットはサービスキープが続きタイブレークへ。先にミニ・ブレークされた錦織だが、すぐにミニ・ブレーク・バック、4ポイント連取などでタイブレークを7-3で取る。
第2セットも先にブレーク、5-3、勝利は確実かと思われたが、そこからなんとファイナル・セットの第1ゲームまで5ゲーム連続で取られる。
「ファイナル・セットは集中し直した」と錦織が本来のレベルを取り戻し2ブレーク。今年2月のATP250デルレイビーチ・オープンでツアー初優勝を飾った20歳の新鋭の勢いを退けた。
「厳しい試合だったが、このような展開でも勝ててうれしい。自分のプレーは満足している」と錦織。
8強入りをかけて2回戦は前週地元ロシアのクレムリン・カップで優勝したロシアNo.1、22歳のK・ハチャノフ(19位)とワイルドカードで出場の地元オーストリアのデニス・ノバック(25歳、137位)の勝者と対戦する。
試合は現地25日(木)、日本時間では同日の夜になるだろう。
錦織、8強になると、準々決勝は第1シード、地元オーストラリアのドミニク・ティエム(25歳)になるか?
気になる錦織圭
ATPファイナル出場可能性は?
最終戦のATPファイナル出場を争うレースランキング10/22付けで10位。
9位のイズナーも勝利。最新レースランキングで65ポイント差となった。
錦織圭苦戦
ティアフォ戦詳細
錦織のサーブで始まる。
お互いに凡ミスの少ないテニスが続き、タイブレークに。
最初のポイント、錦織はフォアをネットし、ミニ・ブレークされた。
しかしバックのダウン・ザ・ラインそしてフォアをストレートに決めるなど4ポイント連取4-1とリード。
ナイスサーブを決め6-3とセットポイント。
セットポイントは鋭角ボレーを決めタイブレークを7-3で取る。
第2セット
リターンから攻め、最初のサーブをブレーク。
5-4、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ。
セカンド・サーブを攻められ0-40と初めてブレーク・ポイントを握られピンチ。
ファースト・サーブが入らない。
30-40まで挽回するが、ブレーク・バックされた。5-5。
23回続いたラリー戦をティアフォに取られたり、サービス・エースなど決められるなどティアフォが6-5とリードする。
錦織5-6のサーブ、錦織が先に振るが、フォアのカウンターを決められ15-30。
リターンダッシュがイン、流れが変わってしまった。15-40とセットポイントを握られる。
30-40、バックをワイドにしてしまい第2セットを錦織は落とす。
ファイナル・セット
15-40とブレーク・チャンスがあったが、2度目のデュースの末にティアフォがキープ。
3度ブレーク・チャンスがあったが。第2セット5-3から5ゲーム連取されている。
第2ゲーム、錦織40-30からダブルフォルト。なかなか錦織のペースにできない。
2度目のデュースの末に苦しみながらもしぶとくキープした。1-1
流れを切ると0-40とチャンスが。
15-40、セカンド・サーブを叩き錦織が2-1とブレーク。
40-30からサービス・エースで3-1とキープ。
第7ゲーム、15回、12回のラリー戦は錦織、0-40とブレーク・チャンス。
セカンド・サーブをバックでリターン・エース、5-2とブレーク。
5-2、サービング・フォ・ザ・マッチ、
15-15から3本目のダブルフォルトがあったが、サービス・エースで30-30。
続けてサービス・エースでマッチポイントを握る。
ティアフォのリターンがワイド。錦織しっかりと勝利した。
錦織、この大会後は29日開幕のローレックス パリ・マスターズ(パリ)だ。
記事塚越亘/塚越景子 写真/伊藤功巳/鯉沼宣之/TennisJapan