10月24日 WTAツアー最終戦 BNP パリバ WTAファイナルズ 大会4日目。
大坂なおみ(日清食品)が、今年のウィンブルドンそして2016年全豪、全米チャンピオンのA・ケルバー(ドイツ)に4-6、7-5、4-6で敗れた。
パワープレーで積極的に攻めた大坂だったが、ケルバーの打てども打てども返球してくる粘りとカウンターに跳ね返された。
大坂なおみ
金曜に勝てば望みが!
2敗を喫してしまった大坂だが、26日(金)16時(日本時間17時)からのK・ベルテンス(オランダ)戦に勝てば、まだ準決勝に進める望みが残る。
そのためには、まず大坂が勝って、次の試合でスティーブンスがケルバーに勝たなくてはいけない条件が付くが。
そうなった場合はスティーブンスが3勝で1位通過。大坂、ケルバー、ベルテンスがとも1勝2敗で並び、得失セット数で順位が決まる。
がそれが同じ場合はゲーム獲得率で決まる。
大坂なおみ対ケルバー
試合詳細
第1セット
オープニングゲームで大坂はサーブを落とす。
いきなりのブレークを許すスタートだったが、第2ゲームですぐさまブレーク・バック。
しかし、続く第3ゲームのサーブを落とす。
なかなか攻め切れず。第1セットは4-6で落とす。
第2セット
大坂、第2ゲームをブレークし2-0。
第3ゲーム、大坂、0-30から40-30としたので、キープし、3-0となるかと思われたが、そこからブレークを許してしまう。
しかし続くゲームをブレークし、大坂は3-1とリード。
これで大坂ペースと思われたが、サーブを落とし、3-2。
ケルバー、大坂の攻撃をかわしラブでキープ3-3。
4-4、大坂のサーブ、
ケルバーは大坂のドライブ・ボレーをパス、0-40。
なんとダブルフォルトで大坂はサーブを落とす。4-5。
5-4、ケルバーのサービング・フォ・ザ・マッチだが、大坂はリターン・エースなど、攻めてブレーク・バックに成功5-5。
サービス・エースを決めラブで6-5とリード
ケルバーのサーブで30-40とセットポイント。
7-5で大坂が取り返した。
ファイナル・セット
3-3、大坂のサーブ、40-15、2本の決まったかと思えたショットをケルバーが拾う。
最初は大坂のスマッシュを良くケルバーが拾い逆転。
2本目は決まったと思われるショットをケルバーに拾われ、サーブを落とした。
5-4、ケルバーのサービング・フォ・ザ・マッチ
40-15のマッチポイント。16回目のショット、大坂のバックハンドがネット。
競り合うものの勝者はケルバーだった。
「ナオミは素晴らしいファイター、
素晴らしい試合だった。
どちらが勝ってもおかしくない試合、勝てて良かった」とケルバー。
大坂は3度のグランドスラム大会に優勝している女王に最後まで食らいついたのだが、惜しくも敗れた。
試合方式は、8人の選手を4人ずつ2組に分け、各組で総当たり戦。
各組の上位2人が準決勝に進出、トーナメント方式で優勝を争う。
Red Group
A・ケルバー(GER) 1勝1敗
大坂なおみ 0勝2敗
S・スティーブンス(USA) 2勝0敗
K・ベルテンス(NED) 1勝1敗
White Group
C・ウォズニアッキ(DEN) 1勝1敗
P・クビトバ(CZE) 0勝2敗
E・スビトリナ(UKR) 1勝0敗
K・プリスコバ(CZE) 1勝1敗
詳しいドロー
1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)は椎間板ヘルニア悪化のため欠場。
WTA Finals レースランキング
WTAランキング
会場:Singapore Indoor Stadium
期間:10/21 - 10/28, 2018
優勝賞金:$2,360,000(約2.7億円)
準優勝:$1,200,000(約1.4億円)
ベスト4:$650,000(約7300万円)
ラウンドロビン成績&賞金
3勝0敗 $610,000(約7000万円)
2勝1敗 $457,000(約5300万円)
1勝2敗 $304,000(約3500万円)
0勝3敗 $151,000(約1700万円)
(1勝につき$153,000(約1700万円づづ増す)
詳しい賞金ブレークダウン&ポイント
大坂、日本女子としては2003年杉山愛以来、15年ぶり史上3人目の出場。
最高成績は、1994年伊達公子ベスト4。
記事塚越亘/塚越景子 photo:Hiroshi Sato