10月25日 エルステ バンク・オープン

錦織圭(日清食品)が、前週地元ロシアのクレムリン・カップで優勝し絶好調な22歳のK・ハチャノフ(19位)を6-2、6-2のストレートで破り8強になった。
「リターンが良く、ミスも少なく、ほぼ完璧のテニスができた。
ハチャノフは(身長2メートル)、サーブも良く、強力なストロークもある。
その選手にこのスコアで勝てたことに少し驚いている。」と錦織、怪我から復帰後、この大会はツアー17大会目。10度目のツアーベスト8以上進出を果した。
錦織圭2018年全ツアー記録

錦織は準々決勝で第1シードのドミニク・ティエム(25歳)と対戦する。
「ティエムは何でもできる才能あふれる選手、サーブもフォアも良い。
バックは素晴らしく、あの片手打ちバックハンドは憧れている。

(準々決勝も)しっかりと自分のテニスを貫きたい」と地元期待の選手と対戦する。
現地26日(金)、13時から始まる第二試合なので、現地15時ごろか?日本時間では同日の21時ごろだろう。

錦織圭ティエムに勝つと9位
ATPファイナル出場可能性が!

最終戦のATPファイナル出場を争うレースランキング10/22付けで10位。

9位のイズナーは2回戦で敗退。最新レースランキングでは65ポイント差だが、錦織がティエムを破り4強になれば(180点-90点=)90点が加算されるので、イズナーを抜き9位になる可能性がある。
(3位のデルポトロは怪我のためにATPファイナル出場が微妙な段階なので、9位でもチャンスがあるかも?だ。)

錦織圭6-2,6-2の快勝
ハチャノフ戦詳細

ハチャノフのサーブで始まる。

ブレーク・ポイントを握られたがネットに積極的に出て2-2とキープ。

すると、続くハチャノフのサーブでブレーク・チャンスが。
20回のラリー戦、最後はハチャノフのショットがロング3-2とブレーク。

第7ゲームでも15-40とブレーク・チャンス。
最初のブレーク・ポイントはフォアのパスがワイドになるが、
二本目、錦織が左右に振ると、ハチャノフのフォアがロング。5-2とブレークする。

5-2 サービング・フォ・ザ・セット
最初のポイントはリターン・エースを食らうが、
4ポイント連取、6-2で第1セットを取る。

第2セット

第3ゲームをブレーク。

ハチャノフは先週は地元ロシアでのクレムリン・カップで優勝している。
その準決勝では楽天ジャパンオープンで錦織を破って優勝のメドベージェフを6-1, 6-7(5), 6-3で破っている新ロシアNo.1のプレーヤーだ。ロシアATPランキング

自信をつけてプレーしているハチャノフのはずだが、ミスが多い。
錦織がしっかりとハチャノフの攻撃をかわし、いざと言う時はコースを狙っているからだろう。

左右に振られながらもバックのダウン・ザ・ラインを狙い、ブレーク・チャンス。
ブレーク・ポイントはスマッシュを決め第5ゲームもブレーク、4-1とする。

5-2、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ。
ネットプレーも見せ40-15とマッチポイント。

10回目バックのダウン・ザ・ラインを決め錦織は勝利した。
63分の快勝だ。

錦織、この大会後は29日開幕のローレックス パリ・マスターズ(パリ)だ。

錦織圭 完璧なテニスで8強

記事塚越亘/塚越景子 photo:Erste Bank Open 500