1月19日 全豪オープ 大会6日目
大坂なおみ(日清食品)が第28シードの謝淑薇(台湾)の独得なテニスに手を焼きながらも5-7, 6-4, 6-1 で逆転勝ち、ベスト16になった。
第1セットを落とし、第2セットは、謝のサーブで40-0、キープされたら2-5となってしまう局面からデュースに持ち込みブレーク・バックし逆転勝ちした。
続いて登場の錦織圭(日清食品)は同じ29歳、44位のJ・ソウサ(ポルトガル)と対戦、第1セットこそ競り合うものの、7-6(6), 6-1, 6-2 とストレート勝利、2年ぶり7度目の16強入りを決めた。
錦織圭
2時間6分の快勝
<<男子3回戦>>
◎8]錦織圭 7-6(6) 6-1 6-2 ●J・ソウサ
この日は2回戦と順番が逆で、大坂が第1試合で第2試合に錦織がマーガレットコートに登場。
2回戦は3時間48分の死闘だったが、この日は2時間6分での快勝。
試合後のインタビューでは「(大坂なおみから)最高のバトンタッチを受けた」と大坂に感謝するものの、「試合の準備もあるので、終わるなら2セットで勝ってほしかった」と本音も。
「でも自分は2日前(2セットアップから)縺れてしまったので、そんなことは言っていられないが」と笑を誘う。
「(大坂がセットを落とし、0-3, 1-4 と劣勢、2-5にもなりかけていたので)負けてしまうかな?と思った。よくあそこから挽回した。ファイルになれば大丈夫だと思ったが」
そのために「2回もアップした」と言うと、報道陣から2日前、大坂は4回もアップしていたと伝えられると。
「エ~ッ!4回も?」と申し訳なさそうな顔をする錦織だった。
今日の試合は
「お互いにストロークが良かった。第1セットはどちらが取ってもおかしくはなかった。
固さもあったが、第2セットからはラケットが振れて、ボールが飛んで行った。
良いところで、サーブ&ボレーを混ぜてポイントが取れている」
4回戦は第22シード、スペインのカレノブスタ(27歳)と対戦だ。錦織圭vsカレノブスタ データー
「カレノブスタとはやったことがない数少ない一人。(初対戦)
サービスもいいし、ストロークもいいし、今日に近い相手かな?
自分から崩さないと簡単には崩れない。自分のいいプレーが出たら、チャンスは出る」4回戦は21日(月)だ。
大坂なおみ 第1セットを落とし、
第2セットは2-5になりかけた
<<女子3回戦>>
◎4]大坂なおみ 5-7 6-4 6-1 ●28]謝淑薇
「グランドスラムに対する気持ちがすべて。あきらめなかった。
ファイトして勝って嬉しい。」
「(リードされていても)悲しむべきではない。相手は偉大な選手で私はこの時間を楽しむ。
そして、私のエネルギーをここに使う。全てのポイントにベストを尽そうとした。」
「(今年の初戦、ベスト4で終わった)ブリスベン国際の試合で学んだことがあった。」
「プレッシャーを感じてはいない。緊張はしているが。
1回戦は本当にナーバスになった。その後は本当にいいです。
グランドスラムはとってもエキサイティング、本当に楽しい」
4回戦は第13シードのA・セバストバ(ラトビア)と対戦だ。
「2週間前(ブリスベン国際準々決勝で)対戦とてもタフなマッチだった。
彼女は本当に偉大な選手。お互いにどのようなテニスをするか知っている。
本当にファイトしないといけない」 対戦成績は2勝2敗だ。この試合も21日(月)に行われる。
記事:塚越亘/塚越景子/森下泰/小林粛 写真 W.Tsukagoshi/TennisJapan/CanonEos7D