1月17日 全豪オープ 大会4日目
大坂なおみ(日清食品)が錦織圭対カルロビッチ戦後に登場、わずか64分で78位のT・ジダンセク(スロベニア)を6-2,6-4で破り、2年連続3度目の3回戦進出を決めた。
同日行われた男子2回戦でダニエル太郎(エイブル)は第25シード、19歳のD・シャポバロフ(カナダ)に 3-6, 6-7(2), 3-6 で敗れた。
前日、西岡良仁(ミキハウス)の2回戦が行われ、西岡は第10シードのK・ハチャノフ(ロシア)に 3-6, 3-6, 3-6 で敗れ、日本人シングルスプレーヤーは錦織圭と大坂なおみの二人となった。
大坂なおみ
4回もウォームアップ
<<女子2回戦>>
◎大坂なおみ 6-2 6-4 ●
T・ジダンセク
錦織がストレートで勝利するのではないかと、大坂は第3セットの途中からコートの裏にある広い通路でストレッチなどを始める。しかし第4セットでも終わらずにファイナル・セットに縺れる。
錦織の勝利が決まりコートに入りアップを始めると雨が降り出し、二人は退場、屋根が閉められインドア状態になり試合は始まる。
そのつど、結局「4度も(試合前の)アップをした」と言う大坂、ストレート勝利で3回戦へ進出した。
大坂なおみ インタビュー
「私は今日そんなに悪いプレーとは思っていない。
少しアンフォーストエラーを減らすことができたと思う。私が改善したいと思う1つができたと思う」
「USオープン(優勝)の後は?とたくさんの人が聞くけど、フレッシュな気持ちでスタートしたと感じる。
とてもグランドスラムをエンジョイしている。」
3回戦では第28シードの謝淑薇(台湾)と対戦する。
「(次の対戦相手の)スーウェイを一度見たことがある。3年前、芝の試合で。
スライスなど、トリッキーなショットを打つのを試合で使うのを知っている。
難しいので、明日たくさん練習する。
メンタルをしっかり持つこと」が大切と。
ダニエル太郎
<<男子2回戦>>
●ダニエル太郎 3-6 6-7(2) 3-6 ◎25]D.Shapovalov
ダニエル太郎 インタビュー
「第1、第2セットは取れるチャンスはあった。取れてもおかしくはなかった。
ブレーク・ポイントで彼がいいプレーをしたのは仕方がない。
第3セットは相手がレベルを上げてきた」
「相手は全てフルスイングで打ってくる。よくミスを気にしないで打ってくるなあと思った。
僕もあれぐらい振らなくてもいいから打てたら、ウィナーも増えるのにと思う。
ボールが伸びてくる。全てがタイミングよければ勝てると思っていた」
「確実にブリスベン国際やシドニー国際で(負けてはしまったが、)上のレベルの人といい試合ができている。
コートが速くてもいい試合ができたのは成長できていると思う。
これがUSやクレーの試合ならばもっと自分のベースを使える。
上手く組み合わせないといけない。調整するしかない。
成長を祈って、強くなれ!と思うしかない。」
「昨年はいいチャレンジだったと思う。テニス生活も楽しくなっている。まだ成長過程だと思う」
「攻めるパターンがないといけない。上の人たちはプレッシャーのかけ方が違う。
5年前に知っていたらもしかしたら成長が早かったかもしれない。
でも今気づいて良かった」
西岡良仁
<<男子2回戦>>
●西岡良仁 3-6 3-6 3-6 ◎10]K.Khachanov
一つ年下のハチャノフにはジュニア時代に対戦、2勝していたが。
「あまり調子は良くなかった。
かなり前の試合が早く終わってウォームアップが十分でなかった」
「サービス1本にやられてしまった。やりにくかった。
アンフォーストエラーが相手と同じぐらい多かった」
「フォアが詰まってダウン・ザ・ラインの展開が使えなかった。
思ったよりバッククロスがしっかり打ってきた。展開が難しかった」
「第2セット、相手のサービスゲームはデュースが多かった。
チャンスの時に少しミスが出ると取り切れない」
「思った以上にストロークの安定感があった。特にバックが安定していた。
実際、ストローク戦になれば分があった。大事なところで取れなかった。
ジュニア時代は負けていない。そのころはプレーが荒かったので。
今は世界の11位。安定している」
「見ていて自分のプレーが面白いと思ってくれるように努力したい。
そこに勝利がないといけないが・・・」
「トップ20とやって、シュワルツマンなど勝てはしなかったが、あれだけの試合をやれた。
今日も1回戦勝ったからトップとできた。
目標がまずはグランドスラム大会3回戦なので、どこでもいいので勝ちたい」
記事:塚越亘/塚越景子/森下泰/小林粛 写真 H.Sato/W.Tsukagoshi/TennisJapan/CanonEos7D