1月17日 全豪オープ 大会4日目

錦織圭(日清食品)がまたまた崖っぷちから勝利を掴んだ。
1回戦は2セットダウンからの崖っぷち勝利だったが、2回戦は2セットアップから挽回され、ピンチに追い詰められてからの勝利。

サービス・エース数世界一のI・カロビッチ(クロアチア)に59本のエースをたたき込まれたが、6-3, 7-6(6), 5-7, 5-7, 7-6(10-7) で3時間48分の死闘を制した。
「最後に倒れるようになったのは自分の気持ちがさせた。1回戦は勝った感じがしなかったが、今日は自分が頑張ってポイントを防いで勝った感じがしたのでああなった。気持ちを切らさずやったのが良かった。嬉しい。」
勝利を決めた瞬間は思わずコートにひざまづいた。

錦織圭 3時間48分

<<男子2回戦>>
◎8]錦織圭 6-3 7-6(6) 5-7 5-7 7-6(10-7) ●I.Karlovic

ファイナル・セット4-4、錦織のサーブで0-40となった時は「負けた」と思ったと言う。

またまた0-40

錦織「第3セット、第4セットも同じような展開だったので、嫌な感じだった。」

2セットアップした錦織だったが、第3セットに入り
「相手が途中からサービスのコースを変えたのは感じていた。リターンの読みが当たらなくなってきた。セカンドもリスクをおって打って来たが、それも入ってきた。」となかなかブレークできるチャンスは来ない。

逆に5-5、錦織のサービスゲームでは0-40とブレーク・ポイントを握られてしまう。
カルロビッチはフォアの強打をクロスに決めるなど積極的なプレーを展開しラブでブレークする。そしてサービス・エース3本決め第3セットはカルロビッチが7-5で取り返す。

第4セットも5-5、またしてもここでフォアの強打をダウン・ザ・ラインに決められるなど0-40とピンチに。錦織は思い切りサーブ&ボレーを選択し、ネットにつく。カルロビッチのバックのリターンは、ひょろひょろとダウン・ザ・ラインに沿って飛んでいきオンラインに。
錦織は思わずラケットを投げようとするが我慢、土壇場で前のセットと同じパターンでサーブを落としてしまった。(錦織5-6)

サービング・フォ・ザ・セット、カルロビッチは43、44、45、46本目と4連続サービス・エースを決め7-5で第4セットを取る。
セットオールになってしまう。
「リターンを返しまくっていたのに信じられないボレーが来たりした。あとワンポイントが取れなくて嫌な展開だった」と錦織。

そしてファイナル・セット4-4で0-40。
同じような展開で「もう負けた」と思ったが「ファーストが入ってくれたら可能性があると思って、とにかくサービスに集中した」と。
ファースト・サーブを入れ、フォアを思い切りスピンをかけてハードヒット。長いラリー戦に持ち込み我慢してデュースに持ち込んだ。

錦織のフォアパスをカルロビッチはバックボレーミス。
アドバンテージ錦織、わざとフォアでムーンボールをバックサイドへ。カルロビッチはそれをフォア逆クロスに打つがアウト。
我慢し5-4とキープした。

試合はタイブレーク。(ファイナル・セットは今年から10ポイント先取のタイブレークが採用されている)

先にミニ・ブレークし4-1、6-3とリードするが6-6とミニ・ブレーク・バックされる。
6-5の時はカルロビッチのフォアリターンが「アウト」のコール。しかしそのポイントをチャレンジされ、「イン」の判定で6-6に。
その後も決められたポイントがあったのにバックのパスを決められ6-7と4ポイント連取され、嫌な形で劣勢になってしまった。

それでも錦織は、サービスの読みさえ当たればまだチャンスはあると思っていた。そこだけ集中してやっていた。

大ピンチでカルロビッチはフォアボレーネット。7-7。
錦織のバックリターンをカルロビッチはバックボレーをミス。良く返した錦織が8-7とする。

フォアのリターンがアウト遂に9-7とマッチポイント。

最後はサーブをセンターへ。カルロビッチはバックのリターンをミス。
執念で掴んだ勝利だった。

どちらに転んでもおかしくない勝負

錦織「どっちが勝ってもおかしくなかった。残り1球で負けていたかも。勝てたのが不思議なぐらい」。

3時間48分の大試合、素晴らしい錦織圭の精神力だ。

3回戦では44位、同じ29歳のJ・ソウサ(ポルトガル)と対戦する。

3時間48分の死闘 思わずひざまずく

記事:塚越亘/塚越景子/森下泰/小林粛 写真 W.Tsukagoshi/TennisJapan/CanonEos7D