4月21日 女子テニス国別対抗戦、フェドカップ、ワールドグループⅡプレーオフ 日本対オランダ戦。
第一試合で日本のNo.1、土居美咲(ミキハウス)がオランダのNo.1、B・スフーフスを6-3、6-2のストレートで破り、日本は前日のシングルスから、1セットも失うことなく3連勝でオランダを破り、2020年度ワールドグループⅡ残留を決めた。
勝負が決まったために、予定されていたNo.2同士のシングルス戦は行われず、ダブルス1試合が行われ、青山修子(近藤乳業)/穂積絵莉(日本住宅ローン)組が、ケルクホフェ/シュールス組を6-3、3-6、[10-6]で破り、日本がオランダに通算4勝0敗で勝利した。
土居美咲 強い気持ちでNo.1プレーヤーの重責果たす
◎土居美咲 6-3 6-2 ●B・スフーフス
日本の勝利がかかった第一試合。土居は思い通りのプレーができなくても、「強い気持ち」でチームや応援の人々のために踏ん張った。
第1セット3オールから3ゲーム連取でセットを奪う。
第2セットは1-2、30-40とブレーク・ポイントを握られるピンチに!
そこを、デュース2回、6分以上かけそのゲームをキープする。
この1-3となりそうなピンチをしのいだのが生きてきている。
第7ゲーム、前にでてきたスフーフスをパス! 4ゲーム連取、日本5-2、勝利まであと1ゲームとする。
サービング・フォ・ザ・マッチ、30-15、あと2ポイントで勝利となる。
土居はスマッシュをふかし、30-30としてしまった。
勝利を意識しすぎ力んでしまったのか?
ちょっと嫌な空気が流れたが、土居は強い心で、深いファースト・サーブを決め40-30とマッチポイントを握る。
デュースになるが、ここでも迷わず攻めて2回目のマッチポイントを握る。
そのマッチポイントはTへサービス・エース級を決めた!
土居美咲が見事に日本No.1プレーヤーとしての重責を果たした。
ダブルスも勝利
◎青山修子/穂積絵莉 6-3 3-6 [10-6] ●ケルクホフェ/シュールス
もしダブルスまで縺れて自分達に勝負がかかるようになったとしても「この2人にダブルスは任せられる」と思ってもらえるようなプレーしようと心がけたと穂積。
日本の勝利は決まっていたが、「自分たちが負けて終わりたくない」と言う気持で戦ったと青山。
フェドカップ
2019 ワールドグループⅡ プレーオフ
会場:ITC靱(うつぼ)テニスセンター
期間:4月20,21日
4月20日(土)
◎土居美咲 63 64 ●R・ホヘンカンプ
◎日比野菜緒 61 62 ●B・スフーフス
4月21日(日)
◎土居美咲 vs ●B・スフーフス
◎青山修子/穂積絵莉 6-3 3-6 [10-6] ●ケルクホフェ/シュールス
FED CUP ITF hp
FED CUP JTA hp
フェドカップは男子デ杯の女子版国対抗戦。
「ワールドグループ」8ヶ国と「ワールドグループⅡ」の8ヶ国に分けられている。日本はオランダに勝ったことにより、2020年度ワールドグループⅡ残留を決めた。
今回のフェド杯出場を辞退した大坂なおみ(日清食品)は22日から始まるドイツ、シュツットガルトでのポルシェ・グランプリに出場する。
記事:塚越亘/塚越景子 写真 鯉沼宣之/tennisjapan