4月26日 バルセロナ、スペインで行われているバルセロナ・オープン。
準々決勝で錦織圭(日清食品)が地元スペインのロベルト・カルバレス バエナ(104位)を6-4、7-5で破り、準優勝した2016年以来3年ぶりの4強入りを決めた。
「第2セットはブレーク・チャンスがなかなか取れず、流れが(相手に)いきそうだったが・・・・」しっかりと集中して勝ち切った。
準決勝では14位のメドベージェフ(ロシア)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝1敗。27日(土)の13時半(日本時間同日の20時半)からだ。
錦織圭
しぶといプレーヤーを破る
錦織は初戦である2回戦でT・フリッツ(21歳、アメリカ)を7-5,6-2で破り、約1ヶ月半ぶりに勝利を味う。そして3回戦ではツアー期待の18歳、カナダのオーガーアリアシム(31位)を6-1,6-3で破った。
準々決勝では地元スペインのカルバレス バエナ(104位)と対戦する。
相手は104位だが、18年にクレーでツアー初優勝を飾ったクレーが得意なプレーヤー。前週モンテカルロ・オープンで優勝したフォニーニの代わりにラッキールーザーとして出場、勝ち上がってきた26歳。
どんなボールでも拾いまくり、決してあきらめないしぶといプレーヤーだった。
第1セット、最初のサーブを破る錦織。錦織のテニスが冴えている。
錦織、5-4、サービング・フォ・ザ・セット30-30、
錦織はフォアをワイドで30-40とブレーク・ポイントを握られる。
デュースでもブレーク・ポイントを握られたが、松岡修造が得意としていたフォアに切れるサーブでセットポイントを掴む。
フォアのウイナーを決め6-4で第1セットを取る。
第2セット
最初のサーブでいきなり0-40とブレーク・チャンス。
第3ゲームでも第5ゲームでもブレーク・チャンスがあったが。
カルバレス バエナは合計8回のブレーク・ポイントをセーブした。
第7ゲームはカルバレス バエナが初めてラブでキープする。
すると流れが変わり始める。
錦織が30-40と第2セットで初めてブレーク・ポイントを握られた。
良く拾うカルバレス バエナ。錦織は3回のデュースの末にキープ4-4とする。
5-5、カルバレス バエナのサーブ30-30、
ラリー戦、錦織は逆をつき、もう一度バックのダウン・ザ・ラインを放つ。
逆を突かれたカルバレス バエナはコートに倒れる。30-40とブレーク・チャンス。
カルバレス バエナはその時、右太ももを痛めたようだ。
錦織がブレークに成功。
それでも諦めないカルバレス バエナ、治療を受け試合を続ける。
錦織はTへサービス・エース級を放ち、40-15とマッチポイント。
最後はカルバレス バエナのボールはロング。
それにしても両者ともに素晴らしいファイトだった。
ATP500: €2,746,455 2,79 バルセロナ
48ドロー、クレー
オーダー・オブ・プレー
バスレロナ時刻(時差 -7時間)
<<準決勝>>
1]ナダル(ESP) vs 3]ティエム-(AUT)
4]錦織圭 vs 7]メドベージェフ(RUS)
<<準々決勝>>
◎1]ナダル(ESP) 75 75 ●ストルフ(GER)
◎3]ティエム-(AUT) 75 62 ●ペラ(ARG)
◎4]錦織圭 64 75 ●L]カルバレス バエナ(ESP)
◎7]メドベージェフ(RUS) 63 64 ●L]ジャリー(CHI)
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記事:塚越亘/塚越景子 写真:Barcelona Open Banc Sabadell