5月30日 2019 全仏オープン Day5

グランドスラムで3大会連続優勝を狙う世界1位の大坂なおみ(日清食品)と2012、13年全豪オープン連破の覇者で元世界1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)の新旧No.1の対決は大坂が勝った。スコアは4-6、7-5、6-3。
「緊張で良いプレーができなかった1回戦と比べ、ハイレベルな闘いだった。
アザレンカの調子も良く、大変だった。」と大坂、素晴らしい2時間50分のバトルだった。

「メルシー(ありがとう)」とコート上のインタビューの最後にそう答え笑顔でコートを後にする大坂、そのチャーミングな人柄はパリの観客を引き付ける。

錦織圭(日清食品)対第31シード、セルビアのL・ジェレ(23歳)の3回戦は日本時間31日(金)の20時ごろだろう。(WOWOW、TV東京生放送)

大坂なおみ3時間の激戦

<<2回戦>>
◎1]大坂なおみ 4-6 7-5 6-3 ●V・アザレンカ

二人の対戦成績は1勝1敗

第1セットは2度サーブを落とし、0-4リードされる。
第8ゲームをブレーク・バックしたが、4-6で落とした。

第2セットも、第5ゲームでダブルフォルトを犯すなど先にサーブを落とす。
3-4でブレーク・バック、4-4と追いつく。
互いにキープが続いた第12ゲームでは、4度目のセットポイントでバックのダウン・ザ・ラインを決めブレーク。
第2セットを奪い返した。

ファイナル・セット、
最初のゲーム、大坂は30-40とピンチ!
ブレーク・ポイントを3度掴まれるが3度のデュースの末にサービス・エースで1-0とキープ。このキープが大きかった。

第4ゲーム、逆をつき、ブレーク、3-1。

第6ゲームはダブルフォルトなどでアザレンカはラブで落とす。イライラに遂にラケットを叩きつける。大坂5-1。

しかしアザレンカは諦めない。大坂にマッチポイントを握られるが、デュースの末にブレーク・バックする。

大坂、5-3、30-40とブレーク・ポイントを握られた。これを落とすと勝負はわからない!

デュースに持ち込み3度目のマッチポイント、サーブをTへ、アザレンカのリターンはロングになった。

大接戦 凄い試合だった。

大坂なおみインタビュー

大坂なおみの純粋さはフランスでも大人気


今年で一番タフなマッチでしたね?の質問に「ハイ!」と答え大坂のインタビューははじまった。

「彼女のプレーがとても良かった。とても疲れた。」

「第2セット、4-3で1ポイント1ポイントを取ることにトライした。」

「第2セットの終わりと第3セットで彼女は向かってきた。
そこで自分も加速して勝つためにポイントを取ろうと努力した。」

「すぐに勝てることを覚えたい。スタートを良くして。」

「今日の方が1回戦よりきつかった。
今日の方がいいプレーだった。相手がアザレンカだから。
ウィナーを打つ能力がある。他の選手はこんなに多くのウィナーを取るとは思えない。」

「私はミスが多かった。そのミスをすぐに止めるようにした。
しかし、今日のアザレンカはコートの後ろに打ってきた。
私はよりアグレッシブに打つようにした。それをゲームの中で続けるようにした。」

「第2セットの後、バスルームに行った。
急いで帰らないとコードバイオレーションを取られる。
急いで服を着替えてきたら、相手はまだ来ていなかった。
そこで少し落ち着いた。」

「今日はメンタルとフィジカルかイコールぐらい。メンタルの方が少し上かも⁉
第1セットの終わりから少しカムバックしてきた。
テクニックで彼女は私を打ちのめした。ジャンプしながらポジティブに行こうとした。」

「第1試合は最初から本当にタフだった。皆にとっても1回戦はとてもタフです。
2回戦アザレンカ。このコンビネーションはベストではないわ。」

「今日サービスキープはとても難しかった。クレーだからということではない。
彼女は本当にグレートなリターナー。しばしばエースをもらう。」

「私はファーストの確率は高いとは思わない。
サービスゲームで大事なところで大きなフォルトはしたくない。」

「彼女にはアグレッシブにプレーする。彼女は強くヒットしてきた。
そこは逃げないようにした。
今日はチャレンジャーのような気持ちで臨んだ。」

「彼女は以前ここでセミまで行っている。明らかに彼女はたくさんの経験がここである。
彼女はグランドスラムで勝っているし、NO1にもなっている。」

「今日はエキサイトした。本当にナーバスになった。」

「昨年と比べてもクレーが良くなっている。
ドイツやマドリードの経験がここで自分を助けてくれる。」

「他のプレーヤーと同じ、この大会を勝ちたいと思っている。
グランドスラムの雰囲気はわかっている。
クレーコートシーズンで成功したい。」

フレンチ・オープン賞金総額 53億円。優勝賞金3億円
大会オフィシャルHP:ローランギャロス2019
賞金総額:€42,661,000(53億円)
本戦:男女128ドロー
赤土クレー
会場:Rolandgarros
本戦:5/26-6/09,2019
パリ現地時刻(時差-7時間)
オーダー・オブ・プレー及び結果

シングルス
優勝賞金:€2,300,000 (3億円)
準優勝:€1,180,000(1億5000万円)
ベスト4:€590,000(7300万円)
ベスト8:€415,000(5100万円)
4回戦:€243,000(3000万円)
3回戦:€143,000(1800万円)
2回戦:€87,000(1100万円)
1回戦:€46,000(570万円)

男子シングルスドロー
男子ドローnet版
女子シングルスドロー
ドロー

予選
予選男子128ドロー
予選女子96ドロー

3時間の激戦を制した大坂なおみ

記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/T.Terashima photo:H.Sato/Tennis Japan