9月8日 USオープン 最終日
男子シングルス決勝は第2シード、33歳のラファエル・ナダル(スペイン)が第5シード、23歳のダニエル・メドベージェフ(ロシア)を7-5, 6-3, 5-7, 4-6, 6-4、4時間50分のフルセットで破り、USオープン4度目の優勝、グランドスラム大会19回目の優勝を果たした。
前日行われた女子シングルス決勝では第15シード、カナダの19歳、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)が第8シード、グランドスラム大会23度の優勝を誇る37歳のセリーナ・ウィリアムズ(米国)を6-3, 7-5で破り、カナダ人男女を通じてグランドスラム大会初優勝を成し遂げた。
ナダル5時間の死闘制す
凄いバトルだった YouTubeハイライト
第1セット、先にブレークしたのはメドベージェフ。
第2セットもメドベージェフが先にブレーク・チャンスを掴むなどするが、ナダルが2セットアップする。
第3セット、ナダルは第5ゲームでブレーク。ナダルのストレート勝利かと思われたが。
メドベージェフの挽回がここから始まり、2セットオールに。
ファイナル・セット
ナダルの流れが止まり、10歳若いメドベージェフがゲームの主導権を握る。
第2ゲームはナダルのサーブで15-40。
デュースに持ち込むが、ボレーをミスし、3度目のブレーク・ポイント。
ここでなんとナダルは2度目のタイムバイオレーションを取られ、セカンドサーブからとなる。
そんなプレッシャーの中でサーブをキープ、1-1とする。
そのピンチを逃れると流れがナダルに、第5、第7ゲームをブレークし5-2に。
5-2、ナダルのサービング・フォ・ザ・チャンピオンシップだが30-40とブレーク・ポイントを握られる。
ここでナダルまたもタイムバイオレーションを取られ、ファースト・サーブはフォルトに、
するとセカンドサーブもフォルト、ダブルフォルトでサーブをダウンする。
メドベージェフ3-5のサーブでチャンピオンシップス・ポイントを2度掴まれるが3回のデュースの末に、キープする。
大盛り上がりの観客はメドベージェフの頑張りに味方し始めた。
ナダル、5-4、2度目のサービング・フォ・ザ・チャンピオンシップは30-40とブレーク・ポイントを握られた。
がデュースに持ち込み、3度目のチャンピオンシップ・ポイントを握る。
ナダル、Tへサーブ、そのリターンはロングになり勝利が決まる。
コートに大の字になるナダル、2年ぶり3度目のUSオープン、19回目のグランドスラム大会優勝を決めた。
アンドレスク
5-1から5-5と追いつかれたが
19歳のアンドレスクが6-3,5-1と37歳のセリーナを圧倒する。
5-1、アンドレスクのサービング・フォ・ザ・チャンピオンシップ、
30-30からTへサービス・エース級を決め40-30とチャンピオンシップ・ポイントを握る。
ここからセリーナの反撃が‼
セリーナがリターンを決め、2回のデュースの末にサーブをブレークする。
続ゲーム、セリーナは15で、3-5とキープ
5-3、アンドレスクのサービング・フォ・ザ・チャンピオンシップ。
1ポイントセリーナが取ると凄い観客の応援だ。
なんとラブでブレーク、大歓声。
セリーナがキープし、5-5と追いつく。
5-5、アンドレスクのサーブ、ダブルフォルトなどあるが、30でキープ、6-5とする。
5-6、セリーナのサーブ、15-40、ここをサービス・エースで逃れ、30-40。
3度目のチャンピオンシップ・ポイント、アンドレスクはセリーナのセカンドサーブをフォアに回り込みストレートに決めた!
苦しい時間を戦い抜いたアンドレスクが初優勝だ。
ハイライト
アンドレスクは昨年の3月から4月にかけて、日本で行われ$2,5000ツアー下部大会に3大会参戦、豊田では2回戦、甲府と柏では準優勝だった。昨年のUSオープンでは予選1回戦負けだった。
それが、今年、いきなり3月のBNPパリバ・オープン、8月のロジャーズ・カップのメジャータイトルを獲得。初めて本戦に出場した全米では、一気に優勝までしてしまった。アンドレスクYouTube
賞金総額$57,238,700(約63億円)
会場:USTA Billie Jean King ナショナルテニスセンター
NY現地時刻(時差-13時間)
本戦:8/26-9/8,2019
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
大会日程
男子ドローPDF
女子ドローPDF
シングルス賞金(男女同額)
優勝:$3,850,000(4.3億円)
準優勝:$1,900,000(2.1億円)
ベスト4:$960,000(1.1億円)
ベスト8:$500,000(5500万円)
4回戦:$280,000(3100万円)
3回戦:$163,000(1800万円)
2回戦:$100,000(1100万円)
1回戦:$58,000(640万円)
賞金ブレークダウン($1=約110円)
大坂なおみ(日清食品)次の出場予定大会は9月16日から、大阪の靱(うつぼ)テニスセンターで行われる東レ・パンパシフィック。大阪の靱(うつぼ)テニスセンターで行われる。
錦織圭(日清食品)の次の出場予定大会は9月30日からの楽天ジャパンオープン。来年の東京オリンピック会場、有明で行われる。
記事塚越亘/西谷明美/森下泰/塚越景子 写真佐藤ひろし/TennisJapan