2月2日(日)、2020年全豪オープン男子シングルス決勝はノバク・ジョコビッチ(32歳、セルビア)が、グランドスラム大会初優勝に挑む世界5位のドミニク・ティーム(26歳、オーストリア)を6-4、4-6、2-6、6-3、6-4と4時間にわたるフルセットで下し2年連続最多8度目の優勝を飾り、グランドスラム大会優勝回数も17とした。
優勝賞金$4,120,000(豪ドル、約3億円)を獲得、世界ランクも1位に返り咲いた。

「今日は本当にタフな試合だった。
動けなく、エネルギーがなく、サーブも動きも鈍かった。
負けていたかもしれない。
第4セット、2-2ぐらいからなんとか良くなった。
(ナダルやズベレフなどと)タフな戦いを勝ち抜き、素晴らしプレーをしたティエムをリスペクトする」。と優勝したジョコビッチ。

ジョコビッチ 8度目の全豪 17回目の四大大会優勝
◎2]N.Djokovic 6-4 4-6 2-6 6-3 6-4 ●5]D.Thiem

対戦成績はジョコビッチの6勝4敗だが、直近のATPファイナル6-7(5),6-3,7-6(5)。そして全仏オープンでも6-2,3-6,7-5,5-7,7-5でティエムが勝っている。2017年の全仏オープン後は4勝1敗とティエムがリードだ。
ティエムは準々決勝では第1シードのナダルを接戦の末破っていて調子が良い。全豪に向けてのティエムのトレーニングの成果もあるだろう

優勝ジョコビッチをあと一歩と追い詰めたティエム


ジョコビッチのサーブで始まる。

第2ゲーム、ティエムは40-15からデュース3回の末にサーブを落とす。

始まったばかりだが凄い攻防が続く。

ティエム、4-5のサーブ、短いボールをロングし、30-40とセットポイントを握られる。
2回目のデュース、2度目のセットポイントはなんとダブルフォルト、ジョコビッチが6-4で取る。

第2セット

1-1、ジョコビッチはダブルフォルトで30-40とピンチ。
2回目のデュース、ジョコビッチはまたダブルフォルトを犯しサーブを落とす。

ティエムのペースかと思われたが、第8ゲームのサーブを落とし、4-4。

4-4、ジョコビッチのサーブ、ダブルフォルトで15-30、
このゲーム中に二つ、タイムバイオレーションを取られ、フォアをロングでサーブを落とす。4-5

5-4、ティエムのサービング・フォ・ザ・セット、
サービス・エースやフォアのダウン・ザ・ラインなど決めティエム6-4で第2セットを取り返す。

第3セット

ティエムのペースに、なんと第2セットの途中から6ゲーム連取で4-0。

1ゲームをジョコビッチはキープしたが、メディカルタイムを取る。

5-2、ティエムのサービング・フォ・ザ・セット、
4回目のデュース、4回目のセットポイント、ジョコビッチはフォアをネットし、ティエムが6-2で取る。

第4セット

凄い決勝戦、3-3、3時間が経過した。
ティエムの反撃が凄かった。
ティエムの勢いが続くのか?グランドスラム大会初の優勝プレッシャーはないのか?
このままジョコビッチが負けてしまうのか?

ティエム、3-4のサーブ、
簡単に決まりそうなボレーをネット、ダブルフォルトで15-40のピンチに。
1ポイント返したが、フォアをロングし3-5とサーブを落とす。

ジョコビッチ、5-3のサービング・フォ・ザ・セット、
40-0とセットポイントを掴むとTへサービス・エース、アッと言う間にジョコビッチが第4セットを6-3で取る

ファイナル・セット

第3ゲーム、ティエム21回の攻防の末にフォアをネットし30-40とブレーク・ポイントを握られる。
5回目のショット、ティエムはフォアをロングし、ジョコビッチが2-1とブレーク。

続くゲーム、ティエムもブレーク・ポイントを2度掴むが、2度のデュースの末にジョコビッチがセーブでし、3ゲーム連取3-1とする。

5-4、ジョコビッチのサービング・フォ・ザ・マッチ、ティエムの勝負をかけたバツクのダウン・ザ・ラインはワイドになり、
ジョコビッチは40-15とマッチポイントを握る。
6回目のショット、ティエムのフォアはワイドになり、ジョコビッチが勝利した。

それにしても凄い勝負、ティエムが横綱ジョコビッチを土俵際まで追い詰めていた。

2020全豪オープン
本戦:1/20(月) - 2/02(日)
予選:1/14(火) - 1/18(金)

全豪オープン日程
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<男子準決勝>>
◎5]D.Thiem(AUT) 36 64 76(3) 76(4) ●7]A.Zverev(GER)
◎2]N.Djokovic 76(1) 64 63 ●3]R.Federer

<<準々決勝>>
◎5]D.Thiem(AUT) 76(3) 76(4) 46 76(6) ●1]R. Nadal(ESP)
◎7]A.Zverev(GER) 16 63 64 62 ●15]S.Wawrinka
◎3]R.Federer 63 26 26 76(8) 63 ●T.Sandgren(USA)
◎2]N.Djokovic 64 63 76(1) ●32]M.Raonic(CAN)
男子本戦ドロー
男子予選ドロー

17個目のグランドスラム大会優勝カップ ジョコビッチ

記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/S.Kobayashi/E.Shingae 写真H.Sato/W.Tsukagoshi CanonEos7D