4月7日(日)デ杯日本対韓国戦、昨日のダブルスに敗れたものの2-1と日本が王手をかけている。最終日の第一試合に日本のNO.1添田豪が登場した。第1セットを取った添田は第2セットも4-1とする。しかし添田はそこから韓国の林の勢いに押され残念ながら敗れる波乱があった。世界ランキング47位になった事のある経験豊かな28歳の添田が21歳、最高ランキングは278位の者に敗れてしまう。これが国を背負って戦うデ杯の怖さだろう。

NO.1を背負った添田豪の戦い
●添田 豪 7-5 6-7(5) 4-6 3-6 ○林勇圭

鄭石英に代わり昨日ダブルスで良いプレーを見せた林勇圭を投入した韓国。
添田のサーブで始まる。

林の長身を利したサーブとフォアのクロスが冴える。
3-4、韓国のサーブ、30-40と添田はブレーク・ポイントを握る。
林はナイスサーブとフォアの強打でジュースに。
添田は5度目のブレーク・チャンスをつかむものの、
林は7度のジュースの末にキープする。(4-4)

5-5、添田のサーブ、ダブルフォルトで始まるがしっかりと4ポイント連取でキープする。

5-6、林のサーブ、添田はフォアのパスを決め30-40とセットポイント!
林のフォアはネット、ワンチャンスを生かした添田が第1セットを取った。

第2セット

第2セットも先に添田にチャンスがきた。
韓国サーブ、1-2、15-40とブレーク・チャンス、
ジュースになるがまたブレーク・ポイント、ここで韓国はダブルフォルト!添田3-1とする。

添田、30-0、簡単にキープと思ったが、30-40、エース級でジュース、
ブレーク・ポイントを握られたがキープ、4-1と有利に試合を進める。

が、4-2、添田のサーブ、ダブルフォルトで始まり0-40、ラリー戦、添田はバックをネット、サーブを落としてしまった!

今度は韓国が0-40、サービス・エース2本そしてスマッシュを決めジュース、
2度目のジュースで韓国はしぶとくキープする。4-4

試合はタイブレークに

添田1-0
韓国バックをワイド、添田2-0とミニブレークアップ。
しかし添田バックをネット、2-2。

添田がフォアのクロスパスを放つ、飛びつく韓国、パスは成功したかに見えたがワイド、韓国がミニブレーク5-4とする。

前に出て、添田のパスはネット、6-4、韓国はセットポイント
9回のラリー韓国のクロスはワイド。(韓国6-5)

5-6、添田のサーブ、ナイスサーブを入れ前に出るが次のフォアのクロスをロングに!
韓国が第2セットを取り返す。
第2セットのトータルポイントは添田が46、韓国は44、2ポイント少ない韓国が第2セットを取り返す。

第3セット

第6ゲーム、添田、0-40とピンチ、15-40から添田はバックをネット、韓国が4-2とリードする。
添田の元気がない。対する韓国の林は疲れているのだろうが、先にフォアでしかけてくる。
40-15からTへサービス・エース、韓国は5-2となる。

韓国5-3、サービィング・フォア・ザ・セット、15-30から韓国はサービス・エースとダブルフォルトで30-40、
添田にブレーク・チャンスがきたが、林はサービス・エース級をバックに決める。

7回のラリー、韓国はフォアのクロスコートを決めてセットポイント、しかし次のポイント、11回のラリー、韓国のフォアのダウン・ザ・ラインはロングでジュース。
韓国のバックのドロップ・ショットがワイドになり、2度目のブレーク・ポイント、
前に出てきた林を添田はフォアのパッシング・ショットを決めた。
日本ブレーク・バックだ!(日本4-5)

添田4-5、せっかくブレーク・バックしたのだがジュースに、
林はリターンをダウン・ザ・ラインに攻め、セットポイント
添田のフォアの逆クロスはロング!
韓国が第3セットも取る!
日本NO.1の添田、大ピンチだ!

第4セット

林は最初のサーブをキープする。
対する添田はミスもいつもより早く15-40となり、30-40から林に攻められボレーを決められた。韓国2-0だ。

韓国3-0。

どうしたのだろう添田豪
初日3時間50分の疲れか?
しばらくツアーでは勝利から遠ざかっていたのでテニスに自信がなくなったのか?
明らかにATPランキングトップ50を切った添田のテニスではない。
対する林は現在400位代、最高ランキングも278位だが、この試合、林が勝ちビビリをするなど、よほどの事がない限り林がものにしそうな展開だ。
初日の添田の試合もそんな感じだったので、大逆転を密かに期待しながら見守ろう。

ひたむきに頑張る添田は第5ゲームでブレーク・チャンスがあったが、韓国は突き放す、韓国4-1。
韓国サーブをキープ、5-2。添田もキープする。

5-3、韓国のサービィング・フォア・ザ・マッチ、
添田よく耐え拾いロブ、それが決まる15-15
攻めていく韓国、耐える添田、林のクロスがワイド、15-30
Tへサービス・エース級、30-30
林フォアのクロスがアウト、30-40とブレーク・ポイント
Tへサービス・エース級、ジュース

24回続く我慢のラリー、添田のフォアはネット、マッチ・ポイント
セカンドサーブ、添田はバックのリターンをネット!
3時間40分の激戦、なんと日本のエース添田豪が敗れた!

2勝2敗
勝負は最終戦、伊藤竜馬に託された!

デ杯 アジアオセアニアゾーンⅠ
日本対韓国
有明コロシアム
ライブスコア

4月5日(金)シングルス
第1試合 ○伊藤竜馬 61 64 64 ●鄭石英
第2試合 ○添田豪 57 26 64 64 62 ●趙ミンヒョク

4月6日(土)ダブルス
●守屋宏紀/内山靖崇 57 16 46 ○南智惺/林勇圭

4月7日(日)シングルス
●添田 豪 75 67(5) 46 36 ○林勇圭
最終試合 伊藤竜馬 vs 趙ミンヒョク

日本チーム データー
韓国チーム データー
日本対韓国対戦成績 10勝4敗

(記事 塚越 亘 写真 伊藤功巳 テニスジャパン