10月28日(水) 第95回 三菱 全日本テニス選手権 が2021年東京オリンピックテニス会場である有明テニスの森公園に新設されたインドアコート8面で始まった。

今年はコロナ禍でシングルスだけが32ドローで行われる。
1回戦はセットオールになった場合、10 ポイントマッチタイブレーク。1、2回戦はセルフジャッジで、無観客だ。

女子は第1シード日比野菜緒(ブラス)、第2シード内藤祐希(亀田製菓)、昨年のチャンピオンで第4シード本玉真唯(島津製作所)、第5シード加治遥(島津製作所)、第8シード波形純理(伊予銀行)達が1回戦を突破したが、第3シード2016年覇者大前綾希子(島津製作所)、第6シード小堀桃子(橋本総業)、第7シード林恵里奈(福井県スポーツ)は敗れた。

男子は第1シード清水悠太(三菱電機)、第2シード今井慎太郎(イカイ)、第3シード内田海智(富士薬品)、第4シード高橋悠介(三菱電機)、第5シード島袋将(有沢製作所)、第6シード越智真(江崎グリコ)、第8シード山﨑純平(日清紡)が1回戦を突破したが、第7シードの徳田廉大(イカイ)は斉藤貴史(橋本総業)に5-7、6-7(3)の大接戦の末に敗れた。

接戦をものにしシードを破った斉藤貴史(橋本総業)

新旧対決 19歳vs30歳 42歳vs23歳

内藤祐希を祝福する森田あゆみ

<<1回戦>>
◎内藤祐希(亀田製菓) 6-3 6-4 ●森田あゆみ(安藤証券)

初優勝を目指す19歳の内藤祐希が、2005年女王で13年ぶりの出場となる30歳のベテラン、森田あゆみ(安藤証券)に挑戦した。
実はこの二人は丸山淳一コーチの指導を受けている練習仲間であると共にお互いに尊敬しあう好敵手。
練習試合ではWTA最高ランキング40位の森田の早い展開に内藤がタジタジになっていたと言う。

「練習試合ではあゆみの全勝でしたが、本番ではやはり試合が出来ている祐希に軍配が上がりました。
これからも切磋琢磨して2人でグランドスラムの本戦で活躍して欲しいです」丸山淳一。

溌剌としたプレーを見せた中川直樹、ダークホース的存在だ


<<1回戦>>
◎中川直樹(橋本総業) 6-3 6-4 ●松井俊英(APF)

42歳の松井はシングルスでは6年ぶりの出場。2006年には決勝に進出したが、現デ杯監督である岩渕聡にファイナル・セット5-7の大接戦の末に敗れている。

23歳の中川は2014年USオープンジュニアダブルスで優勝、その後怪我などもあったが、今年は西岡良仁(ミキハウス)のヒッテングパートナーでイタリアンオープンに、その後はポルトガルの大会なので実戦を積んでいる。

松井のサーブ&ボレーテニスの展開の早いゲームに苦しむがしっかりと勝利した。
優勝のダークホース的存在だ。関連記事:中川直樹ポルトガル8強

1回戦から準決勝 ライブ配信
決勝は NHKBS1で放送予定

決勝は有明コロシアムのセンターコートで行われるが、1回戦から準決勝までは新しくできた有明テニスの森公園のインドアコート8面を使う。
出場するプレーヤー、コーチはPCR検査が義務付けられ、行動はバブル(指定のホテルと会場)内に限られる。
2020年全日本大会要項

記事:塚越亘/塚越景子 写真:鯉沼宣之/伊藤功己/TennisJapan