2020年1月全豪オープンは行われたが、2月になると新型コロナウイルス(COVID-19)脅威の為に世界のテニス大会の多くが中止となってしまった。
全日本選手権は2021に延期されたオリンピックのテスト大会として新装された有明インドアコートを使い無観客で行われたが日本国内の大会そして日本リーグも中止になってしまい、テニス選手たちの活動の場は無くなってしまった。
そんな状況を憂い、選手達に実戦の場を提供しようと橋本総業の橋本政昭社長の呼びかけに「全日本男子プロテニス選手会」(JTPU)が賛同しいくつかのエキジビションマッチが千葉県柏市の吉田記念テニス研修センター内のhatドームで行なわれた。
2020年12月20日、「全日本男子プロテニス選手会」選抜 対 実業団日本一 の橋本総業テニスプロチーム(Team HAT)の対戦、「みらいカップfinal 2020」が行われた。
勝負は団体戦、「男子プロテニス選手会」は西岡良仁(ミキハウス)、内山靖崇(積水化学工業)、添田豪(GODAI)、松井俊英(APF)。
橋本総業は中川直樹、斉藤貴史、田沼諒太、岡村一成ら豪華なメンバーによる対抗戦だ。
そのメインイベントは2020年全日本チャンピオンの中川直樹と2015年全日本チャンピオンの内山靖崇のガチンコ勝負だ。
コロナ禍での多くのエキジビションマッチはYouTubeなどでの観戦で見やすくするために1試合1時間に終わるような試合形式をとっているが、「選手達に少しでも実戦の経験をさせたい」と杉山紀一hat監督兼トーナメントディレクターは3セットマッチ、ファイナル・セットだけスーパータイブレークを採用。「目の前でトッププレーヤー達の真剣勝負を観てもらいたい」とコロナ対策を取りジュニアプレーヤー達40人を招待し開催された。
久しぶりの実戦
観客の拍手
「素晴らしい大会でした!
久しぶりの実戦、チーム戦、練習して来た成果を出せたと思いますし、課題も見つかりました。
橋本総業様にはこの様な機会を設けて頂き本日に感謝致します。
これからも微力ですが日本のテニス界を盛り上げて行きたいと思います!」添田豪
「緊張感のある試合が出来ました。
良い発見がたくさんありました。
来シーズンにむけてとってもいい試合ができました!
橋本総業の皆様ありがとうございました」内山靖崇
「みらいカップFinal最高に勉強になり、とてもいい日になりました!
久しぶりにお客さん達に囲まれて、熱い雰囲気の中試合出来てめっちゃ楽しかった!!
やっぱスポーツはこうでなきゃ」斉藤貴史
非常に豪華なメンバーで大会が開催され、出場選手たちは久々の実戦の感覚を楽しんだ。
プロ選抜 vs Team hat
西岡良仁 7-5 7-6(7-5) 斉藤貴史
添田豪 6-3 6-2 田沼諒太
松井俊英/内山靖崇 6-4 4-6 [10-7] 中川直樹/ 岡村一成
内山靖崇 vs 中川直樹(勝負はスーパータイブレークに)
松井俊英/添田豪 4-5(1) 2-4 斉藤貴史/住澤大輔
試合のYouTube
お互いに意識しあい、尊敬しているジュニア時代からのライバル、西岡良仁vs斉藤貴史の試合は大接戦(4:34:00から)。
中川直樹対内山靖崇の試合は対抗戦の勝負が決まってしまったために、4ゲーム先取に変更。4:34:00に始まり、スーパータイブレーク(5:18:00から)に縺れる大接戦だった。
試合の結果はここ
記事:塚越亘 塚越景子 写真 伊藤功己/鯉沼宣之/TJapan