2月20日(土)、「全豪オープン」
女子シングルス決勝が行われ、大坂なおみ(日清食品)が第22シードのジェニファー・ブレイディ(米国、25歳)を6-4、6-3で破り優勝した。優勝賞金は豪$2,750,000(約2.75億円)。
これで大坂は2018年USオープン、2019年全豪オープン、2020年USオープンとグランドスラム大会通算4度目の優勝を果たすと共に大会後の最新世界ランキングで2位に復帰する。
「(大会開催が危ぶまれていた中)この機会を与えてくれてありがとう。
そして私にエネルギーを与えてくれた観客の皆の応援も力になりました」とコロナ禍の中で大会を実現させた関係者とテニスファンに感謝の気持ちを大坂は優勝スピーチで述べた。
大坂なおみ
強かった
<<決勝>>
◎3]大坂なおみ 6-4 6-3 ●22]J・ブレイデイ(USA)
対戦成績は大坂の2勝1敗。
グランドスラム大会では、昨年のUSオープン準決勝で対戦し、大坂が7-6(1)、3-6、6-3とフルセットの末に勝っている。
ブレイディは大学テニス出身のプレーヤー。2014年にはUCLAを全米学生選手権優勝に導いている。
その年にプロ転向。2020年米レキシントンでツアー初優勝。
初のグランドスラム大会決勝進出のブレイデイに固さが見られ先にサーブを落とす。
3-1とリードの大坂だったが、第5ゲームをブレーク・バックされる。
4-4、大坂のサーブ。良く走りボールを返した大坂だがロブを決められブレーク・ポイントを握られる。
大坂はそのブレーク・ポイントをセーブし、ナイスキープで5-4とする。
続くゲーム、ブレイデイは40-30のゲームポイントでTへ惜しくもダブルフォルトを犯す。
セットポイントではナイスサーブを入れ、大坂がやっと返してきた短いボールをネットしてしまい、第1セットは大坂が6-4で取る。
「二人共に緊張していた。
私は自分自身にプレッシャーをかけすぎたのかもしれない」と大坂、苦戦しながらもセットを取った大坂は第2セットに入るとのびのびとプレーできるようになる。
大坂は2ブレークで4-0とリード。
一つサーブを落とすが、大坂5-3のサービング・フォ・ザ・チャンピオンシップでは4ポイント連取で勝ち切った。
決勝 ◎3]大坂なおみ 64 63 ●22]J・ブレイデイ(USA) YouTube
負けて準優勝になってしまったブレイディ、
「きっとママはTVを見ながら泣いていると思うけど、私は大坂との戦いは楽しかった。
大坂は世界に向かって素晴らしいことを発信している。
私たち、若い女の子たちは(大坂の行動を見て)勇気をもらっている。」とたたえ、初のグランドスラム大会で決勝まで戦えたことに誇りを持っていた。
大坂なおみ優勝スピーチ :コロナ禍の中、豪州の努力で実現した全豪オープンに対し感謝
It's a privilege for us to watch you @naomiosaka 💙#AO2021 | #AusOpen pic.twitter.com/84dxjSnec0
— #AusOpen (@AustralianOpen) February 20, 2021
今年1月にルイ・ヴィトンのブランド・アンバサダーに就任している大坂。ヴィトンのワンピース(42万6800円)を着て記念写真
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本戦:2/8(月) - 2/21(日)
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
【女子決勝】
◎3]大坂なおみ 64 63 ●22]J・ブレイデイ(USA)
ハイライト動画
【準決勝】
◎22]J・ブレイデイ(USA) 64 36 64 ●25]K・ムチョバ(CZE)
◎3]大坂なおみ 63 64 ●10]S・ウィリアムズ(USA)
【準々決勝】
◎25]K・ムチョバ(CZE) 16 63 62 ●1]A・バーティー(AUS)
◎22]J・ブレイデイ(USA) 46 62 61 ●J.ペグラ(USA)
◎3]大坂なおみ 62 62 ●謝淑薇(TPE)
◎10]S・ウィリアムズ(USA) 63 63 ●2]S・ハレプ(ROU)
女子本戦ドロー
ドローPDF
女子ダブルスは準々決勝で青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業)組を破った第2シードのメルテンス(ベルギー)/サバレンカ(ベラルーシ)組が第3シードのクレチコバ/シニアコバ(チェコ)組を6-2、6-3で破り、グランドスラム大会2度目の優勝を果たした。
その他ドロー
記事:塚越亘/塚越景子 写真 by ausopen