ウインブルドン1回戦で、森田あゆみ(日本、50位)が、マリナ・エラコビッチ(ニュージーランド、71位)に、6-4、0-6、5-7で敗れ2年連続の初戦突破はならなかった。
森田は、開幕前の練習時から、手首に不安を抱え、ウインブルドンでなかったら出場しなかったかもしれないと語っていた。
「どれぐらいできるかわからない。とりあえずやってみるという感じで、試合になってみないとわからない。(手首の痛みは)最初両方だったけど、今は右手首の炎症です。フォアのストロークとリターンが痛いです。グランドスラムじゃなかったら、やめているけど、やれるだけやってみます」
1回戦の直前には、左足首にも時折痛みを感じ、テーピングをしての試合となった。森田が、第1セットを先取するものの、セットオールになって、勝負はファイナルセットにもつれた。森田は、得意のハードヒットを抑え、少しスピードを落としてラリーをして、エラコビッチのミスを誘った。一方、エラコビッチは、バックハンドのミスが目立ったが、フォアハンドでは果敢に打ち19本のウィナーを決めて、森田を追い詰めた。ファイナルセット第11ゲームまで、お互いキープが続いたが、第12ゲームで、森田がいい形を作りながらも、フィニッシュでミスをしてブレークを許し、万事休した。
「今日の自分の状態の中では、ベストを尽くして精一杯のプレーはできた。もちろん悔しいんですけど、自分の中では納得のできる試合でした」
このように試合を振り返った森田は、手首の痛みの原因がわからないと首をひねる。ただ、クレーシーズンから新しいカラーリング(白ベースにピンク)のラケットを使った影響があるかもしれないと自己分析し、元のラケット(黒ベース)に戻している。
「色だけでも、だいぶ感触が違っていて、同じラケットに思えなかったというか、飛ばない感じがした。それが心あたりですかね」
森田は、ソロナ・シルステア(ルーマニア)と組んだダブルスの出場を予定している。
写真は、ウィンブルドン女子シングルス1回戦で敗退した森田あゆみ
Photo by Hiroshi sato
Text by Hitoshi ko