6月27日(木)、ウィンブルドン4日目、錦織圭、クルム伊達公子、添田豪の2回戦が行われた。錦織、クルム伊達は勝利、32強となったが、添田は第9シードのガスケと戦い、第3セットのタイブレークを取るなど互角の勝負をしたが惜敗した。
錦織の試合は12番コートの第2試合。1回戦と同じく第一試合はクルム伊達公子の試合。
その試合でクルム伊達がルーマニアのA.カダントゥ、87位(最高ランキング65位)、23歳、を破り1996年以来17年ぶりのウィンブルドン3回戦へ進出し、またウィンブルドンの歴史を塗り替えた。
42歳と9ヶ月での3回戦進出は1968年のオープン化以来女子では大会最年長。これまでは1985年、バージニア・ウエードの39歳と11ヶ月だった。
危なげなく32強になる錦織も凄いが、まだ進化しているテニスをするクルム伊達の勝利は凄い。今日の主役はクルム伊達公子だった。
<女子2回戦>
○クルム伊達公子 6-4 7-5 ●A.CADANTU(ROU)
第1セット、第6ゲーム、クルム伊達は4度のジュースの末にサーブを落とし2-4となる。
「相手はバックハンドが得意だが、バックの低い軌道で撃ちあう方が良いと思い、あえて彼女が得意なバックに集めていた。
が、途中でこりゃ駄目だと思い、途中から相手のフォアに切り替え、その辺から相手が心地よくない感じが見えてきたので、リズムをつかめた。」と言うクルム伊達。
セリーナとは、対戦したいですか?と言う質問に、
「セリーナとはやりたくない。
やらないで済むならずっと当たらないで過ぎ去って欲しかった。
できることならやりたくない相手。」と正直な気持ちを話すクルム伊達。
だが世界NO.1との対戦を「どこまでできるのか自分も楽しみ。」と言う。
どんな秘策があるのだろうか?世界最強と戦うクルム伊達公子のテニスが待ち遠しい。
クルム伊達公子 ブログ
クルム伊達公子 データー 1970年(昭45年)9月28日生まれ、42歳
<男子2回戦>
○12)錦織圭 7-6(5) 6-4 6-2 ●L.Mayer(ARG)
対戦相手のマイヤーは84位(最高ランキング51位)、190cm近くの長身からのサーブが良く、芝ではそれが効果を発揮している。
錦織のサーブで始まる。まずは15でキープする。
第2ゲーム、メイヤーはミスを重ねやや自滅気味にサーブを落とす。
錦織圭の強さを知っているのでその事で位負けしてしまったような落とし方だった。
錦織2-0、素晴らし錦織のスタートと思っていたら15-40となってしまう。
そして30-40からは、錦織がなんとダブルフォルト!サーブを落としてしまう。
第9ゲーム、錦織はラブでキープし、5-4とする。
メイヤーのサーブ、ダブルフォルトで0-30、またダブルフォルト、0-40とセットポイントを掴む錦織
ところが、メイヤーは1ポイント取ると、なんと連続サービス・エースでジュースに。
2度目のジュース、エース級のサーブでアドバンテージ、サーブ&ボレーでこの大ピンチをメイヤーはしのぐ。(5-5)
錦織のサーブ0-30となるがジュースに。
ジュース、お互いによく取り合う、錦織はやっとロブを、そのロブは絶妙のところに!
苦しんだがナイスキープし、5-4とする。
タイブレークに
ラリー戦を制す錦織1-0
メイヤー、ナイスサーブで2ポイント取る(錦織1-2)
フォアで攻められミニブレークを許す(錦織1-3)
メイヤーのバックがアウト(錦織2-3)
ラリー戦、錦織が打ち勝ちミニブレークバック(3-3)
ラリー戦もう一度ミニブレーク、(錦織が4-3とリード)
錦織2ポイントサーブから厳しいところを攻めて6-3とセットポイント
メイヤーは2ポイント取る。
6-5、錦織のサーブ、ラリー戦を制して第1セットを取った。
トレーナーを呼び、左の膝にテーピングをしてもらう錦織。
第2セット
カウンターを決め錦織は最初のゲームをブレークする。
これで錦織のペースか?と思われたが、3回目のジュースでブレーク・ポイントを握られる。
6回目のジュースの末にキープする。(錦織2-0)
3-0になるポイントがあったがメイヤーはキープする。(錦織2-1)
第5ゲーム、メイヤーのダブルフォルトに乗じて早い展開で攻め、0-40とする。
ここからナイスサーブでブレークできなかったが、ここは15で錦織がブレークした。
2ブレークアップの4-1、完全に錦織のペースに!と思っていたが、錦織のセカンドサーブをメイヤーは攻めブレークする。(錦織4-2)
5-3、錦織リード、メイヤーのサーブで15-40とセットポイントがきた
2つのセットポイントをメイヤーはファーストサーブのサービス・エース連発で逃れる。ジュース。
ジュースでもメイヤーはナイスサーブからの攻撃でキープ。
5-4、サービィング・フォア・ザ・セット、
フォアの逆クロスを決め15-0と最初のポイトを取る。
メイヤーはバックをロング、30-0、
続くポイントはフォアをロング、錦織が40-0とセットポイントを掴む。
メイヤーはバックのリターンをロング、錦織が6-4で2セット目も取った。
第3セット
最初のサーブをブレークする錦織。
フォアのクロスの打ち合い、からバックのスライスの打ち合いになる、
錦織は先にダウン・ザ・ラインにペースのあるボールを送る、
メイヤーはフォアのトップスピンで錦織のバックにフォアのトップスピンのボールを送る、
それを錦織はバックで強打!クロスコートにきれいに決めた。3-1、錦織のペースになっている。
素晴らしいコートカバーの速さ、牛若丸のようだ(見た事はないが)短いボールに追いつきそれをただ返すだけでなく、クロスに決める。
またブレーク、5-2とする。
5-2、錦織のサービィング・フォア・ザ・マッチ、
ドライブボレーからドロップ・ボレーを決め15-0、
難しい所にあがってきたボールを、手を伸ばし、背面ハイ・バックハンドボレー、30-0と錦織のテクニックが冴える。
40-30、2度目のマッチ・ポイントはバック深くへファーストサーブを放ち締めくくった。
強い!錦織圭だ!
「(3回戦の)アンドレアス・セッピ(イタリア)は強く、芝でも結果を出しているので、要注意。
ここからシードに当たっていくので、よい良いプレーをしないと結果も出ない。
一層、気を引き締めて、自分のプレーに集中したい。」と錦織。
錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 23歳
大会データー:2013ウィンブルドン
ウィンブルドン、英国
128ドロー、芝
本戦 6/24 - 7/09, 2013
大会日程
オーダー・オブ・プレー
ライブ・スコア
ロンドン現地時刻(日本との時差は-8時間)
ウィンブルドンの天気
<男子3回戦>
12)錦織圭 vs 23)A.Seppi(ITA)
セピは28位(最高ランキング18位)、190cm、29歳
対戦対戦成績、錦織1勝0敗
<2回戦>
○12)錦織圭 76(5) 64 62 ●L.Mayer(ARG)
○R.GASQUET(FRA) 60 63 67(5) 63 ●添田豪
<1回戦>
○12)錦織圭 62 64 63 ●M.EBDEN(AUS)
○Q)添田豪 76(6) 75 61 ●HAIDER-MAURER(AUT)
本戦ドロー
男子予選
<女子3回戦>
クルム伊達公子 vs 1)S.Williams(USA)
<2回戦>
○クルム伊達公子 64 75 ●A.CADANTU(ROU)
<1回戦>
○クルム伊達公子 60 62 ●Q)C.WITTHOEFT(GER)
○M.ERAKOVIC(NZL) 46 60 75 ●森田あゆみ
○SOLER-ESPINOSA(ESP) 16 64 61 ●土居美咲
女子本戦ドロー
女子予選
青山修子組シード破る!
<女子ダブルス>
○青山修子/SCHEEPERS(RSA) 36 63 64 ●9)PAVLYUCHENKOVA(RUS)/SAFAROVA(CZE)
○FLIPKENS(BEL)/RYBARIKOVA(SVK) 63 63 ●森田あゆみ/CIRSTEA(ROU)
クルム伊達公子/PARRA SANTONJA(ESP) vs MCHALE(USA)/PASZEK(AUT)
女子ダブルス
クルム伊達ミックスも出場シードされ2回戦から
<ミックスダブルス2回戦>
14)クルム伊達公子/MARRERO(ESP) vs MARRAY/WATSON(GBR)orHAASE(NED)/ROSOLSKA(POL)
名称
(記事 テニスジャパン 塚越 亘 インタビュー内田 暁 photo Hiroshi Sato/TennisJapan)