ラファエル・ナダルの優勝で幕を閉じたマドリッド・マスターズでしたが、この大会の主役は間違いなく錦織圭でした。

バルセロナ・オープンでの優勝の勢いそのままに今大会に臨んだ錦織は、3回戦で世界ランク9位のミロシュ・ラオニッチ、準決勝では同5位のダビド・フェレールと2人のトップ10から勝利を奪い、日本人初となるトップ10入りを決めたばかりか、初のマスターズ決勝進出も果たしました。

決勝ではクレーキング・ナダルを相手に一歩も引かないどころか互角以上の試合運びで、一時は6-2、4-2とリードを奪い初のマスターズ優勝も見えてきた矢先、怪我に泣かされる結果に。しかし、この大会を通して見せてくれたパフォーマンスは、近い将来にトップ5、さらにグランドスラム優勝を期待させてくれるものでした。

その決勝で錦織が見せてくれた、スーパーラリーの動画をご紹介します。第1セット第3ゲーム、錦織がこの試合初めてのブレークに成功したポイントですが、あのナダルの攻撃を耐えに耐え、一瞬の隙を見逃さずに反撃に転じるところは、もはや世界のトッププレーヤーとして貫録十分です。