2日、テニスのグランドスラムである全米オープンは大会8日目に男子シングルス4回戦を行い、第2シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)が第22シードのフィリップ・コールシュライバー(29歳、ドイツ)を6-7(4)、6-4、6-3、6-1の逆転で下し、今大会では通算6度目となるベスト8進出を決めた。

お互いにサービスブレークがないまま突入した第1セットのタイブレーク、少ないチャンスを生かしたコールシュライバーがセットを先制。この日の4回戦で敗れた第7シードのロジャー・フェデラー(32歳、スイス)に続いて、ナダルも波乱の犠牲になるかと思われた。

しかし、第2セット以降はナダルが試合の主導権を握る。サービスゲームでは、第1セットではわずか41%にとどまったファーストサーブの確率を、第2セット以降は70%を超える確率で決めると、コールシュライバーに付け入る隙を与えない。さらにリターンゲームでは続く3セットで18本ものブレークチャンスを生み出すなど、相手にプレッシャーをかけ続けた。

今大会ここまでの4試合で、全てのサービスゲームをキープしているナダル。好調の理由について「僕のサーブは素晴らしいね」とジョークで笑顔を見せつつも、「ベースラインから良いプレーができているけど、今日はフィリップがミスをしたのでキープできたゲームもあった」と、運に助けられたことを認めていた。

3時間12分で勝利をナダルは、2年ぶりとなる今大会ベスト8進出。準々決勝では第19シードのトミー・ロブレド(31歳、スペイン)と対戦する。ロブレドはこの日、フェデラーをストレートで下し、自信初となる今大会ベスト8入りを果たしていた。また、ロブレドがフェデラーに勝利したのは、11度目の対戦で今回が初めて。

全豪オープン、全仏オープン、そしてウィンブルドンと他の全てのグランドスラムでは決勝で対戦しているナダルとフェデラー。この両者、不思議なことに今大会では1度も対戦する機会に恵まれていない。

「もし僕らが決勝で対戦できたら、それは素晴らしいこと。長年のライバル関係の中で、僕らは最高のシナリオ、最高の場所で対戦してきました。他の3つのグランドスラムの決勝でね。この全米オープンでも同じことが起きて欲しい。今回はだめだったけど、将来ないわけじゃない。だけど、お互いに年を取ったから、5年前よりはチャンスは少ないね」

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