3日、テニスのグランドスラムである全米オープンは大会9日目に女子シングルス準々決勝が行われ、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(31歳、米国)が第18シードのカルラ・スアレス・ナバロ(24歳、スペイン)に6-0、6-0で圧勝、ベスト4に名乗りを上げた。
「目の前の1ポイントに集中していた」と試合後に語ったように、この日のセリーナは試合を通して6度のブレークに成功したが、ブレークチャンスの本数自体は7本と、チャンスに集中力を見せるとともに、2本あったブレークピンチをしっかりと守り切った。
今シーズンは比較的苦手とされていた全仏オープンで11年ぶりとなるタイトルを獲得するなど、第2の全盛期を迎えているセリーナ。ディフェンディング・チャンピオンとして臨む今大会では、ここまでの5試合で失ったゲームはわずか13ゲームと、圧倒的な強さを見せつけている。
それでもセリーナは「良いプレーをしているし、もっと良くなると信じている」と、2年連続5度目となる地元Vへの抱負を語っている。
そのセリーナが準決勝で対戦するのが、第5シードの李娜(31歳、中国)だ。李娜はこの日、第24シードのエカテリーナ・マカロワ(25歳、ロシア)を4-6、7-6(5)、6-2と2時間20分の逆転で下し、今大会初のベスト4進出を果たしている。
2011年の全仏オープンでアジア人として初のメジャーチャンピオンとなった李娜は、セリーナとの対戦を「良いチャレンジ」であり「チャンスはあると思う」と述べ、金曜日に予定されている準決勝に向けて準備を整える。
この日は天候の都合で消化できなかった4回戦も行われ、第2シードのビクトリア・アザレンカが第13シードのアナ・イバノビッチを4-6、6-3、6-4で下し、ベスト8進出を決めている。