4日、男子テニスツアーのチャイナ・オープンはシングルス準々決勝が行われ、第2シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)がファビオ・フォニュイーニ(26歳、イタリア)に2-6、6-4、6-1の逆転で勝利、準決勝に進出するとともに、2011年6月以来となる世界ランク1位復帰にあと1勝に迫った。
世界ランク19位のフォニュイーニに対し第1セットを落としたナダルは、第2セットでも1-4とビハインド。さらに自身のサービスゲームでブレークポイントに直面したものの、これを挽回。一気に5ゲームを連取して試合を振り出しに戻すと、ファイナルセットは一気にフォニュイーニを一気に押し切り、2時間15分でベスト4進出を決めた。
昨シーズン後半を膝の怪我のために棒に振っていたナダルは、今季は2月からツアーに復帰。復帰後はここまで61勝3敗、グランドスラムでも全仏オープンとUSオープンでタイトルを獲得するなど驚異的なシーズンを送っており、ハードコートではいまだに敗戦を経験していない。
世界ランク1位の奪取に向けて、ナダルは準決勝で世界ランク5位のトマーシュ・ベルディハを迎え撃つ。「少し特別な状況だけど、それ以外は何でもない。大きな大会の準決勝で、自分はベストのプレーをするだけさ。もしベストのプレーができなければ勝つチャンスもないし、ナンバー1を考える場合でもない。考えるのは、ベルディハのことだけだよ」と、次の試合への抱負を語った。
今大会第シードのベルディハは、第8シードのジョン・イスナーを7-5、6-2のストレートで下し、ベスト4入りを決めている。
この他の試合では、目下ナンバー1の防衛がかかるノバク・ジョコビッチがサム・クエリーを6-1、6-1で下しているほか、リシャール・ガスケが第3シードのダビド・フェレールを6-3、6-4で破り、ベスト4進出を果たしている。