10日、中国・上海で開催されている男子テニスの上海マスターズはシングルス3回戦が行われ、第5シードのロジャー・フェデラー(32歳、スイス)がガール・モンフィス(27歳、フランス)に4-6、7-6(5)、3-6のフルセットで敗れた。ツアー最終戦の出場権争いで現在7番手と、当落線上にいるフェデラーにとって手痛い敗戦となった。
第1セットを先制されたフェデラーは、第2セットでもゲームカウント3-5とリードされる苦しい展開。何とか追いつきタイブレークに持ち込むが、ここでも3-5まで追い込まれる。ここからフェデラーは4ポイントを連取してセットオールに追いついたが、第3セット序盤でブレークを許してしまうと、逆転することはなかった。
3年ぶりにフェデラーから勝利したモンフィスは「自分にとっては良い勝利だったよ。(ツアー最終戦が行われる)ロンドンを目指している彼には少し申し訳なかったね。だけど、これがテニス。彼にはまだチャンスがあるよ」とコメント。
12年連続でのツアー最終戦出場がかかるフェデラーについてモンフィスは「彼はまだまだ強い。自信の問題だと思うよ。みんなが期待しているようなプレーを取り戻すのは時間がないよ」と、かつての世界王者の復活に太鼓判を押した。
一方で敗れたフェデラーは「どっちに転んでもおかしくない試合だった。第2セットで逆転できたのは少しラッキーだった。タイブレークではいいプレーができた。第3セット序盤でもチャンスがあったけど、彼が持ちこたえた。そこから彼のサーブが良くなって、自分には厳しい状況になってしまった。少しアップダウンがあるパフォーマンスだったね」と試合を文背kいした。
上位8名しか出場できないツアー最終戦。今年は世界ランク3位のアンディ・マリーが欠場するため、出場枠は9位の選手までチャンスはあるものの「それに頼りたくはないね。頼らざるを得なければ仕方ないけど、望んではいないよ」と、あくまでもトップ8としての出場を目指す意向のよう。
巻き返しをしたいフェデラーは「良いプレーをすることだけに集中したい。バーゼルとパリで良い成績を残せるようにトライして、招待を受ければ最終戦に出場するだろう」と、今シーズン残りの大会へ意気込んだ。
2011年のシンシナティ以来となるマスターズ大会ベスト8入りとなったモンフィスは、準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(26歳、セルビア)と対戦する。ジョコビッチはこの日、ファビオ・フォニュイーニ(26歳、イタリア)を6-3、6-3のストレートで下し、危なげなくベスト8入りを決めている。
この他の試合では第2シードのラファエル・ナダル(28歳、スペイン)が順調に勝利したものの、第3シードのダビド・フェレール(31歳、スペイン)、第4シードのトマーシュ・ベルディハ(28歳、チェコ)が敗退する番狂わせが起きている。
上海ロレックス・マスターズ
シングルス
準々決勝
ノバク・ジョコビッチ[1] vs ガール・モンフィス
ラファエル・ナダル[2] vs スタニスラス・ワウリンカ[8]
フアンマルティン・デルポトロ[6] vs ニコラス・アルマグロ[15]
ジョーウィルフリード・ツォンガ[5] vs フロリアン・マイヤー
3回戦
〇ノバク・ジョコビッチ[1] 6-3 6-3 ファビオ・フォニュイーニ
〇ラファエル・ナダル[2] 6-1 7-6(5) カルロス・ベルロク
〇ガール・モンフィス 6-3 6-7(5) 6-3 ロジャー・フェデラー[5]
〇ジョーウィルフリード・ツォンガ[5] 7-6(5) 6-0 錦織圭[12]
〇フロリアン・マイヤー 6-4 6-3 ダビド・フェレール[3]
〇ニコラス・アルマグロ[15] 6-7(6) 6-3 7-6(4) トマーシュ・ベルディハ[4]
〇スタニスラス・ワウリンカ[8] 7-6(2) 6-4 ミロシュ・ラオニッチ[10]