11日、大阪の靱テニスセンターにて開催されている世界ツアー大会、HPジャパン女子オープン(ハードコート)の大会5日目、女子シングルス準々決勝とダブルス準決勝が行われた。
世界ランク87位の奈良くるみ(21歳)は、同79位のポロナ・ヘルツォグ(22歳、スロベア)と対戦し、7-6(4)、2-6、6-1のフルセットの接戦を制し、自身初となるWTAツアー大会での4強入りを決めた。
試合後の会見で奈良は、「すごく嬉しい。HPオープンで結果を出したいといつも思っていたが、まさかここまで勝ち上がれるとは思わなかった。靭テニスセンターは、ジュニアの頃からプレーしていて、ホームコートのような気持ちがある。明日も、沢山のお客さんが来てくれると思うので精一杯良いプレーがしたい」と喜びを語った。
準決勝で奈良は、ユージェニー・ブシャール(19歳、カナダ)と対戦する。
また世界ランク75位の土居美咲(22歳)は、同20位で第3シードのサマンサ・ストーサー(29歳、オーストラリア)と対戦し、1-6、6-3、3-6のフルセットで惜敗した。
試合後のコメントで土居は「2セット目、3セット目は手応えがあった。勝てるチャンスがあっただけに悔しい。2年前に対戦したときは圧倒されて終ってしまったが、今回は勝てるチャンスがあったので、成長していると思う。来シーズンは、スタートから結果を出して良いシーズンにしたい」と語った。
ストーサーは、土居について「セカンドセットでは、相手のエラーが少なくなってサーブが返ってくるようになった。(土居選手は)2年前の対戦と比べて、強くなった。スピード、スピン、コントロールもよくなっていたのが2年前との違い」と土居の成長を述べた。
また、土居は宮村美紀(27歳)とのダブルスで準決勝に進出しており、第2シードのクリスティナ・マダナビッチ(20歳、フランス)/フラビア・ペンネッタ(31歳、イタリア)組と対戦したが、2-6、4-6で敗退した。
HPオープン
シングルス
準決勝
奈良くるみ[WC] vs ユージェニー・ブシャール(カナダ)
準々決勝
〇奈良くるみ[WC] 7-6(4) 2-6 6-1 ●ポロナ・ヘルツォグ(スロベニア)
〇サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[3] 6-1 3-6 6-3 ●土居美咲
2回戦
〇奈良くるみ[WC] 7-5 7-6(4) ●モニカ・ブイグ(プエルトリコ)[8]
1回戦
〇クルム伊達公子 6-4 6-4 ●ローラ・ロブソン(英国)
〇奈良くるみ[WC] 6-3 6-2 ●カロリン・ガルシア(フランス)
〇土居美咲 6-1 6-2 ●シルビア・ソレルエスピノサ(スペイン)
ダブルス
準決勝
〇クリスティナ・マダナビッチ(フランス)/フラビア・ベネッタ(イタリア)[2] 6-2 6-4 ●土居美咲/宮村美紀
準々決勝
〇土居美咲/宮村美紀 def. ●ヴァルヴァラ・レプチェンコ(ウズベキスタン)/サイサイ・ジェン(中国)
1回戦
〇土居美咲/宮村美紀 7-6(5) 6-2 ●ジョアナ・ラーソン(スウェーデン)/モールトン・レビー(米国)
〇ヴァルヴァラ・レプチェンコ(ウズベキスタン)/サイサイ・ジェン(中国) 6-7(2) 6-2[ 10-5] ●奈良くるみ/尾﨑里紗[WC]
※写真:準決勝進出を決めた奈良くるみ(上段)
サマンサ・ストーサーにフルセットで惜敗した土居美咲