年間を通して好成績を残したトップ8名しか出場できない男子ツアー最終戦。今年はすでにラファエル・ナダル(28歳、スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(27歳セルビア)、ダビド・フェレール(31歳、スペイン)、そしてフアンマルティン・デルポトロ(25歳、アルゼンチン)が出場を決めているが、残り4つの出場枠をめぐる戦いが激化しようとしている。
今週はATP250の大会が3大会開催されており、その3大会全てにツアー最終戦出場の当落線上にいる選手たちが出場している。世界ランク8位のジョーウィルフリード・ツォンガ(28歳、フランス)はオーストリアのウィーン、世界ランク10位のリシャール・ガスケ(27歳、フランス)はロシアのモスクワ、そして同10位のミロシュ・ラオニッチ(22歳、カナダ)がスウェーデンのストックホルム大会に出場している。
ツアーファイナルの出場権争いにおいて、3位であるアンディ・マリーが9月に受けた手術からの回復を優先してすでに欠場を表明しているため、実質的に9位の選手までが出場権を獲得できることとなる。出場権争い9位のツォンガは3010ポイント、10位のガスケは2960ポイント、そして11位の2770ポイントと、今週の成績次第では順位がひっくり返る可能性がある。
オーストリア大会に出場するツォンガは、2011年には同大会でタイトルを獲得、さらにツアー最終戦への切符を手に入れており、縁起のいい大会で一気にライバルたちを突き放したいところ。僅差で追いかけるガスケは、第1シードでの出場ながらも今年がモスクワ初参戦となる。残るラオニッチは第2シードながら、ストックホルムでは2011年にベスト4という好成績を残している。
この他、最終戦の出場権争いをしている選手では、6位のトマーシュ・ベルディハ(28歳、チェコ)、7位のスタニスラス・ワウリンカ(28歳、スイス)、8位のロジャー・フェデラー(32歳、スイス)がいるが、今週の大会には出場していない。また元王者のフェデラーは、2002年から昨年まで11年連続でファイナルに出場している。