13日、男子テニスの上海マスターズはシングルス決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(26歳、セルビア)が第6シードのフアンマルティン・デルポトロ(25歳、アルゼンチン)に6-1、3-6、7-6(3)のフルセットで勝利、今季5勝目となるトロフィーを手に入れた。
この日の試合でまず主導権を握ったのはジョコビッチ。フォアハンドを軸にして試合の展開を支配すると、わずか34分でセットを先取する。
準決勝でラファエル・ナダルを一蹴するプレーを見せていたデルポトロ。第2セットではその勢いを取り戻したかのようなプレーでブレークに成功、ゲームカウント3-0とリードを奪うと、そのままセットを奪取。試合はファイナルセットにもつれ込んだ。
ファイナルセットでは両者一歩も譲らずにサービスキープを続けタイブレークに。そのタイブレークではジョコビッチが2-0とリードを奪うと、その後も4-2とリードを保ちデルポトロに反撃を隙を与えずに勝利。最後のマッチポイントでは、バックハンドのウィナーをダウン・ザ・ラインに決めた。
「最後の最後まで勝てるかどうか分からなかった」とジョコビッチ。「とても競った試合でした。僕のモチベーションは常にコートにあります。こんなに大きな大会の決勝では特にです」と、試合の勝利を喜んだ。
一方のデルポトロは「本当に接戦でしたが、ジョコビッチはタイブレークで信じられないようなプレーをしました。今年のウィンブルドンでも素晴らしい試合をしました。本当に残念な敗戦です。ナダルに勝ったあとに、彼に勝つチャンスがありました」と、敗戦を悔やんだ。