6月15日 ドイツで行われているウィンブルドンの前哨戦、ATP500 ノベンティ・オープン
錦織圭(日清食品)が、今季初の芝コートでの試合でR・ベランキス(リトアニア)を6-3、2-6、6-2で破り2回戦に進出した。
2回戦では今年急成長の20歳、セバスチャン・コルダ(アメリカ、52位)と対戦する。
コルダは1回戦で、第6シードのバウテイスタ アグート(スペイン)を6-3、7-6(0)のストレートで破っている。
第1シードはメドベージェフ(ロシア)、第2シードはチチパス(ギリシャ)だったが疲労で出場取り消し、第3シードはズベレフ(ドイツ)、フェデラーは第5シードだ。
フェデラー1回戦でロシアのイバシュカ(90位)を7-6(4)、7-5で破っている。フェデラー1回戦ハイライト YouTube
錦織圭 芝初戦勝利
次はちっちゃな頃から知っているコルダ
ツアー期待の20歳
<<1回戦>>
◎錦織圭 6-3、2-6、6-2 ●R・ベランキス
R・ベランキス(リトアニア) は30歳、84位。厳しい予選を勝ち上がってきた。
錦織、第1セットはほとんどミスのないプレー、相手にブレーク・ポイントを与えず6-3で先取。
ところが、第2セットは1-1から1-5とイージミスが目立ち、2-6で落とす。
ゲームの流れがあっという間に変わってしまう芝のコートでの試合、ちょっと嫌な展開になってきた。
ファイナル・セット、2-2、錦織のサーブ、ダブルフォルトやロブを決められるなど、30-40とブレーク・ポイントを握られる。
ブレーク・ポイントを2度握られたが、3回のデュースの末に、3-2とナイスキープ!
「まだ芝のプレーに、ちょっと慣れないところもあり、
ファイナル・セットでも彼のほうが最初は優勢だったが・・・・
1試合目にしては、まぁまぁ、」と錦織。
相手のセカンドサーブをバックの高い打点からダウン・ザ・ラインにリターン・エースを決めブレーク・チャンス、
鋭角のクロスを決め錦織がブレーク、4-2。
40-30、相手のバック深くへサービス・エース級を放ち、5-2とリード。
ベランキスのショットでコートから追い出されるが、錦織はバックのダウン・ザ・ラインを綺麗に決めマッチポイントを握る。
プレッシャーがかかったか?ベランキスはダブルフォルト。
錦織が無難に勝ち切った。
2回戦では全仏オープンの前哨戦、ATP250パルマの準々決勝で西岡を破るなどし、優勝した20歳、セバスチャン・コルダ(アメリカ、52位)と対戦する。
松岡修造とグランドスラム大会では2度対戦。対戦成績はコルダの3勝0敗だが、良く競り合う。
一番有名な対戦は1995年USオープン。5時間の死闘、松岡がコートに倒れ痙攣負けの試合。
コートにのたうち回る松岡を見た世界のTV視聴者から、これは「命にかかわる」と指摘を受け、痙攣が怪我の一種と扱われるようになった。その後痙攣を演技するプレーヤーも出たために今ではそのルールは無くなった。
蛇足:5時間にわたったその試合のトータルポイントはコルダの168ポイントに対して松岡は10ポイント多い178だった!!!
蛇足2:姉二人はゴルフツアーで活躍、今年のLPGAレースでは:22歳のネリーは1位、28歳のジェシカは5位と活躍している。
「コルダは、本当に小っちゃなころから知っている。
お父さんのペトルがIMGでステパネク(チェコ)のコーチをしている時、よく一緒に来てコートの回りで遊んでいた。
こんなに強い選手に成長するとは思わなかった。
コルダはサーブが良く、ストロークも安定、ボレーもできる。
トップに行ける素質をけっこう持っている選手。
同じIMG育ちなので、練習は何度もしている
試合は初めてなので、いろいろな意味で楽しみ」と錦織。
期待の二人の対戦は現地6月17日(木)に入るだろう。楽しみな一戦だ。
ATP500 €1,455,925 ノベンティ・オープン
公式hp:NOVENTI OPEN
会場:OWL ARENA Roger-Federer-Allee 4, Halle, ドイツ
ドイス時間:時差 -7時間
June 14 - 20 2021
6月28日(月)からはウィンブルドンだ!
記事:塚越亘/塚越景子 photo:NOVENTI OPEN