6月17日 ドイツで行われているウィンブルドンの前哨戦、ATP500 ノベンティ・オープン。
2回戦が行われ、錦織圭(日清食品)はツアー期待の20歳、セバスチャン・コルダ(アメリカ)に6-2、3-6、5-7と逆転負けを喫してしまった。
実は錦織、全仏オープン前から2017年に痛めた右手首の腱(けん)に違和感を感じ、「この大会もどうしようか迷っていた」と、明かす。
心配な錦織だが、28日から始まるウィンブルドンは、「たぶん、大丈夫」と出場を予定している。
この大会は芝のコートで行われるウィンブルドンの前哨戦と言う位置付けだが、芝の王者、フェデラーだけでなく、ズベレフ、メドベージェフも8強入りを逃した。
錦織圭
ツアー期待の20歳に敗れた
<<2回戦>>
●錦織圭 6-2 3-6 5-7 ◎S・コルダ
錦織圭vsコルダYouTubeハイライト
セバスチャン・コルダ(アメリカ、) は全仏オープンの前哨戦、ATP250パルマの準々決勝で西岡を破るなどし、ATPツアー初優勝をした20歳。この時点では52位だが、トップ10には入ってくるだろう。
ウィンブルドン本戦にはまだ出たことがない。(コルダ グランドスラム大会成績)
確実なプレーで第1セットを6-2で取った錦織。
第2セット、1-1の時、コルダは足を取られコートに転ぶ。
コートチェンジの時は脚を治療。
コルダの動きが鈍くなったように感じるが、なんと第6ゲーム、錦織のサーブを7回のデュースの末に先にブレークしてしまう。
コルダが6-3で取り返した。
ファイナル・セット
錦織はデュース6回、ブレーク・ポイントが2回あったが、10分以上をかけ最初のサーブをキープする。
コルダもブレーク・ポイントを2回握られるがデュース4回の末に1-1とキープ。
芝のコートだがラリー戦が続く。
コルダのサーブでブレーク・チャンスを掴んだ錦織だが、コルダが2回のデュースの末に3-3とキープ。
コルダの40-0から錦織はデュースに持ち込み、リターン・ダッシュでネットに付くがパス決め、コルダは5-5とキープした。
チャンスを生かせない錦織、30-40とブレーク・ポイントを握られる。
錦織、サーブ&ボレーでネットに付くが、タイミングの良いトップスピン・ロブを決められ、5-6とサーブを落とす。
コルダ、6-5のサービング・フォ・ザ・マッチ、40-15とマッチポイントを握られたが、
錦織はバックのリターンをストレートに決めるなどでデュースに持ち込む。
2度目のデュース、3回目のマッチポイント、
コルダはバック深くへセカンドサーブを入れる、
錦織は追い出されリターンを返せなかった。
「お互い良いプレーができていた。
『取り切れていれば』という、チャンスを逃したのはもったいない。
悔しいが、良いレベルで戦えたので苦しいながらも良かったかな」と思う。
どちらに転ぶかわからない接戦だった。
公式hp:NOVENTI OPEN
会場:OWL ARENA Roger-Federer-Allee 4, Halle, ドイツ
ドイス時間:時差 -7時間
June 14 - 20 2021
次は6月28日(月)からのウィンブルドンだ!
記事:塚越亘/塚越景子 photo:NOVENTI OPEN