7月27日 東京オリンピック テニス競技

優勝候補とみられていた大坂なおみ(日清食品)が3回戦で世界42位のボンドロウソバ(チェコ)に1-6、4-6のストレートで負けた。

男子シングルス2回戦で、錦織圭(日清食品)がマルコス・ギロン(アメリカ)を7-6(5)、3-6、6-1で破りベスト16に進出した。
マクラクラン勉と組んだダブルスでは2回戦で第7シードのJ・マリー/スクプスキ(英国)組を6-3、6-4で破り8強になった。

大坂なおみ まさかの敗退

<<女子シングルス3回戦>>
●2]大坂なおみ 1-6 4-6 ◎ボンドロウソバ

台風の影響で小雨が降っている有明。
そのためにセンターコートは屋根が閉められインドア状態で行われる。
今までの暑さと違い、ボールも弾まないのだろう。
大坂は強打で攻めるが、ボールも思うようスピンがかからない。
アウトしたり、ネットに跳ねてしまったり。
最初のサーブを落とすと、あっと言う間に0-4になってしまう。

ボンドロウソバは42位、22歳。
2019年、19歳の時の全仏オープンではバーティーに敗れたが準優勝している。
派手なプレーはないが、シャープなボールで良く返す。
そして時々絶妙なタイミングでドロップ・ショットを決めてきた。

大坂1-5、15-40とセットポイントを握られる。
5回続いたラリー戦、大坂のバックのストレートは白帯にバチンと当たりネットを越えなかった。
1-6、わずか24分で第1セットを落とす。

第2セット

最初のゲームをブレークする大坂。

これで大坂のペースになるか❓と思われたが、
2-1、大坂、デュースで粘られ、3度目のデュース、ダブルフォルトで2-2と落とす。

3-3、ボンドロウソバの連続ダブルフォルトで15-40とブレークのチャンスがきた!
しかし、ボンドロウソバはここでバックのドロップ・ショットを連続で決めてきた。
デュース後のゲームポイント、ボンドロウソバの深いボール、大坂はアウトかとみるが、入っている。
15-40のチャンスがあったがブレークできない。

大坂、4-5のサーブ、15-40とマッチポイントを握られる。

こんな場面でも怖がらず思い切り振り切っている大坂。チャンピオンらしい姿勢だ。
デュースに持ち込むこと3回。
大坂は逆をついたがロングになってしまい3度目のマッチポイント、

ラリー戦は9回、大坂のボールはワイド。
優勝候補の大坂なおみが負けてしまった。

大坂なおみvsボンドロウソバ ハイライト動画

https://gorin.jp/video/6265380709001/

大坂なおみ敗れる ITF記事

錦織圭強い!16強

<<2回戦>>
錦織圭 7-6(5) 3-6 6-1 M・ギロン

2回戦はアメリカのM・ギロンと初対戦。

1回戦では素晴らしいテニスで世界7位のルブレフを6-3、6-4のストレートで破った錦織だが、2回戦では初対戦のM・ギロンのテニスに大苦戦する。
ギロンは65位、28歳。2014年全米学生チャンピオンになり、UCLAを辞めプロに転向。
なんでもこなす、粘っこいテニスをしてくる。

第1セット、先にブレークするが、ブレーク・バックされタイブレークに。

タイブレークでは3-0、4-1とリードするが5-5に追いつかれる。

ストロークエースを決め6-5とセットポイント。
混戦になるがフォアのクロス・パスを決めて7-5で取る。

第2セット

錦織は最初のサーブを落とす。

錦織3-5のサーブ、デュースでセットポイントを握られる。
錦織はフォアをロング、3-6で落とす。

1回戦に比べショットの精度が悪い。
苦しい試合。精神力が試されている。

ファイナル・セット

セカンドサーブをバックのリターン・エースで決めるなど、錦織が先にブレークする。

錦織4-1のサーブ、40-15から粘られデュースに。
なんとここから10分はかかる長いゲーム。
デュースは6回、サーブ&ボレーを決め5-1とした。
さすが錦織圭。ここで負けるわけにはいかないと言う思いが伝わる。

デュース後、トップスピンのロブで2度目のマッチポイントを掴み、2時間超えの試合を精神力と粘りで勝ち切った。
 

錦織圭 ダブルス8強 ハイライト動画

https://gorin.jp/video/6265242391001

1回戦 錦織圭vsルブレフ ハイライト動画
「けがをしてから、これだけのレベルでプレーができたのは久しぶり。
うれしい」。1回戦 錦織圭試合後インタビュー

東京オリンピック2020
開催日: 2021年7月24日(土)~8月1日(日)
会場: 有明コロシアムおよび有明テニスの森公園

Twitter
Facebook
YouTube

オーダー・オブ・プレー

<<男子シングルス3回戦>>
錦織圭 vs イワシュカ(ベラルーシ)

<<2回戦>>
錦織圭 76(5) 36 61 ●M・ギロン(アメリカ)

<<男子ダブルス2回戦>>
◎錦織圭/マクラクラン勉 63 64 ●7]マレー/スクプスキー(イギリス)

<<女子シングルス3回戦>>
ボンドロウソバ 61 64 ●2]大坂なおみ

<<2回戦>>
◎2]大坂なおみ 63 62 ●ゴルビッチ(スイス)
ベンチッチ(スイス) 62 64 ●土居美咲

全ドロー

日本は男子シングルスに錦織圭、西岡良仁、ダニエル太郎、杉田祐一の4選手、
女子シングルスに大坂なおみ、日比野菜緒、土居美咲の3選手、
男子ダブルスには錦織圭/マクラクラン勉、西岡良仁/ダニエル太郎の2組、
女子ダブルスには青山修子/柴原瑛菜と日比野菜緒/二宮真琴の2組、
混合ダブルスは柴原瑛菜/マクラクラン勉が出場した。

大坂なおみ東京オリンピック 紹介ビデオ

記事:塚越亘/塚越景子 Photo:by ITF/Kopatsch/Sato/Sidorjak