5日、東京の有明テニスの森で開催されている全日本テニス選手権は残りの男子シングルス1回戦が行われ、第3シードの伊藤竜馬(北日本物産)が斉藤貴史(津幡町TA)に7-5、6-4のストレートで勝利、全日本初制覇に向けて第一歩を踏みだした。

錦織圭を除く日本男子のトップ選手全てがエントリーした今年の全日本テニス。昨年は世界ランク60位まで上り詰めた伊藤だったが、今大会では通算3度の決勝進出を果たしているが、いまだにタイトルには手が届いていない。昨年も決勝に進出した伊藤だったが、天皇杯を手にしたのは同年代のライバル、杉田祐一(三菱電機)だった。

ディフェンディング・チャンピオンの杉田は、今年は第2シードとして出場。第1シードだった添田豪が体調不良のために大会を欠場したため、実質的なトップシードとなった。その杉田は1回戦でベテランの松井俊英(ライフ・エヌ・ピー)と対戦。ダブルスで4度の全日本制覇を成し遂げたベテランに先手を奪われたが、杉田が3-6、7-5、6-1の逆転で勝利を収めた。

この日はシード勢が勝ち上がっており、第5シードの関口周一(三菱電機)が志賀正人(慶應義塾大学)に6-2、6-2で勝利している。関口は昨年の今大会2回戦で志賀にフルセットの逆転で敗れており、今年はリベンジに成功した形となった。また、第6シードの近藤大生(アイシン精機)は江原弘泰(日清紡ホールディングス)に6-2、2-6、6-2で破っている。

この他の試合はノーシード同士の対戦となり、小ノ澤新(北日本物産)が竹内研人(北日本物産)に7-6(2)、6-0で、佐藤文平(ライフ・エヌ・ピー)がロンギ正幸(たちかわジュニアアカデミー)に6-3、6-2で、仁木拓人(柴沼醤油販売)が菊池玄吾(イカイ)に6-2、6-3で、井藤祐一(ライフ・エヌ・ピー)が喜多元明(日本体育大学)に6-4、6-3で、三橋淳(フリー)が宮崎雅俊(明神水産)に7-5、6-1で、そして吉備雄也(ノア・インドアステージ)が加藤乃己(ノア・インドアステージ)に6-0、6-1で勝利している。

この日はシングルス2回戦1試合が行われ、18歳の西岡良仁(ニックインドアテニスカレッジ)が第8シードの片山翔(イカイ)に6-4、6-7(4)、6-2のフルセットで勝利、ベスト8一番乗りを果たしている。西岡は、今年のUSオープンジュニアで3回戦に進出していた。

全日本テニス選手権

男子シングルス
2回戦

〇西岡良仁 6-4 6-7(4) 6-2 片山翔[8]

1回戦

〇杉田祐一[2] 3-6 7-5 6-1 松井俊英
〇伊藤竜馬[3] 7-5 6-4 斉藤貴史
〇守屋宏紀[4] 6-2 6-4 綿貫裕介
〇関口周一[5] 6-2 6-2 志賀正人
〇近藤大生[6] 6-2 2-6 6-2 江原弘泰
内山靖崇[7] 6-1 6-1 河内一真
片山翔[8] 6-2 6-0 佐野光
〇小ノ澤新 7-6(2) 6-0 竹内研人
〇佐藤文平 6-3 6-2 ロンギ正幸
〇仁木拓人 6-2 6-3 菊池玄吾
〇井藤祐一 6-4 6-3 喜多元明
〇三橋淳 7-5 6-1 宮崎雅俊
〇吉備雄也 6-0 6-1 加藤乃己
〇田川翔太 7-5(5) 6-0 鈴木貴男
〇西岡良仁 6-0 6-2 奥大賢
〇遠藤豪 6-3 6-4 長尾克己

男子ダブルス
準々決勝

〇江原弘泰/佐野紘一 6-3 6-3 上杉海斗/矢多弘樹
〇井藤祐一/田川翔太 6-3 6-4 奥大賢/長尾克己

1回戦

〇上杉海斗/矢多弘樹 3-6 7-6(10) 6-1 近藤大生松井俊英[1]
井藤祐一田川翔太 6-3 6-4 小ノ澤新仁木拓人[3]
〇伊藤竜馬/守屋宏紀[4] 6-1 6-3 三輪大介/森田直樹
〇片山翔/佐藤文平 6-1 6-3 喜多文明/酒井祐樹
竹内研人/綿貫裕介 6-4 6-3 高田航輝/矢野隆志
近藤大基志賀正人 7-5 6-1 笹井正樹/野口政勝
奥大賢長尾克己 7-5 6-2 菊池玄吾竹島駿朗
江原弘泰/佐野紘一 6-1 7-6(6) 一藤木貴大/ロンギ正幸