5日、男子テニスツアーの最終戦であるATPツアー・ファイナルはロンドンのO2アリーナで大会2日目を迎え、ディフェンディング・チャンピオンの第2シードのノバク・ジョコビッチ(26歳、セルビア)が第6シードのロジャー・フェデラー(32歳、スイス)に6-4、6-7(2)、6-2のフルセットで勝利、大会連覇に向けて初戦を勝利で飾った。

昨年の決勝と同じ顔合わせとなったこの対戦、いきなりの難敵相手に勝利したジョコビッチは「この大会で考えられる最も厳しい初戦だったよ。僕らが対戦すると、いつもお互いにタフな試合になるんだ」と、大事な初戦を勝利したことに安堵している。

大会連覇を目指すジョコビッチは、木曜日に予定されているフアンマルティン・デルポトロ(25歳、アルゼンチン)との対戦にストレートで勝利すれば、グループBの勝ち抜けが決まる。またフルセットで勝った場合は、フェデラーがリシャール・ガスケ(27歳、フランス)に勝てば勝ち抜けとなる。

グループAでは第1シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)と第3シードのダビド・フェレール(31歳、スペイン)の対戦が行われ、ナダルが6-3、6-2のストレートで勝利している。ナダルとフェレールは先週のBNPパリバ・マスターズの準決勝でも対戦しており、その時はフェレールがストレートで勝利していた。

「3日前よりも簡単にウィナーを決めさせなかった」と試合を振り返ったナダル。次の対戦相手となるスタニスラス・ワウリンカ(28歳、スイス)にストレートで勝利すれば、ベスト4進出が決まる。

ツアー最終戦では2007年に決勝進出を果たしているフェレールは「ラファエルは良いプレーだった。こっちは自分のプレーが出来なかったね。ミスが多かった。彼に勝つためには、もっと集中しなきゃならなかった」と敗戦を悔やんだ。

今年2月に膝の怪我から復帰したナダルは、この日の勝利で今季の通算成績を72勝6敗とした。全仏オープン、USオープンを含む10大会でタイトルを獲得しているナダルは、次の試合に勝利すると年間世界ランキング1位が確定する。

上位8名しか出場できない今大会。大会は8名を2つのグループ(グループAとグループB)に分け、総当たりでの予選リーグを行い、それぞれのグループの上位2名が決勝トーナメントに進出する。また賞金額も破格となっており、仮に全勝で優勝すると合計192万3000ドルを手にすることとなる。