ジュニア時代から、日本女子テニスのトップを走り続けていた、奈良くるみ(安藤証券)が9月7日、現役引退を表明した。
3 歳でテニスを始め、全国小学生テニス選手権大会、全国中学生テニス選手権大会、全日本ジュニアテニス選手権等、国内の大会を制覇し、プロ転向後もグランドスラム 3 回戦進出、2014 年にはリオ・オープンで初のツアー優勝を飾り、自己最高の世界ランク 32 位を記録するなど、数々の偉業を成し遂げた。
最後の試合は、「東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント」のシングルス予選と、同期である土居美咲と出場するダブルスとなる。
コメント全文
私は、東レパンパシフィックオープンを最後に、現役を引退することになりました。
3 歳から始まった私のテニス人生。振り返っても、一つの悔いもなく選手生活を去れるこ
とに、私自身驚いています。
全ての力を出し切って引退できることを、幸せに思います。
そう思えるのも、これまでたくさんの方々が私を応援してくださったからです。
人との出会いに恵まれて、ここまでプレイし続けることができました。
私を応援してくださった全ての方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。
東レパンパシフィックオープンでは、最後の 1 ポイントまで、自分らしく戦い抜きたいと
思います。
本当にありがとうございました。
奈良くるみ
17歳のプロ入りから30歳まで、小柄ながらもアグレッシブに攻めていくテニスは、多くのファンの心を魅了した。
写真/©Hiroshi Sato