北海道・札幌市にて2週にわたり開催されるITFワールドテニスツアーM25「UCHIYAMA CUP」が、平岸庭球場(北海道札幌市)にて開催。WEEK2の9日は、シングルス準々決勝4試合、ダブルス準々決勝の1試合、ダブルス準決勝の2試合、計7試合が行われた。

男子シングルスは、第1シードの野口莉央(明治安田生命)が、第5シードの望月勇希(エキスパートパワーシズオカ)にファイナルセット0−5まで追い込まれるが、そこから7ゲーム連取で逆転勝利を収め、準決勝へ進出した。

第2シードの今井慎太郎、第6シードの伊藤竜馬も準決勝へ進出。ノーシードの齋藤惠佑は、第4シードの田沼諒太を相手に、第1セット0−6で落とすも、そこから6−4、6−3で逆転した。

準決勝進出を決めた今井慎太郎。写真/UCHIYAMA CUP長浜功明

ダブルスは全ペアノーシードの準決勝となり、磯村志/末岡大和(やすいそ庭球部/トップラン)、河野優平/楠原悠介(伊予銀行)が勝ち上がり、決勝へ進出した。

 

今井慎太郎 ※準々決勝で第7シードの関口周一に6-3 6-0で勝利

「先週から自分の良さであるアグレッシブなプレーを出すことが出来ず、感覚もあまり良くありませんでした。負けてからはずっと開いたコートで練習していましたが、それが良かったのか、今日はしぶとさの中に自分らしい積極的なプレーが出せたと思います。

1年間を通して良い状態ということはないので、その中でどう対応するかが重要で、今日はいい兆しが見えてきました。もちろん優勝を目指しますが、1日1日、その日の状態を受け入れて、100%を出せるようにしていきたいと思います」

齋藤惠佑 ※準々決勝で第4シードの田沼諒太に0-6 6-4 6-3で勝利

「1度対戦したことがあり、試合前からうまい選手であることは知っていました。いきなりパンとリードされることもあるだろうなとは思っていたので、ファースト(セット)を0−6で取られてもびっくりはしませんでした。第2セットの序盤でうまく流れを変えられたのが良かった点です。押され気味だったところをちょっとした動き出しや、リターンでポジションを上げてプレッシャーをかけるようにしました。2万5千ドルでベスト4に残るのは2回目なので、もう一つ頑張って、なんとか決勝に残りたい」

逆転勝利した齋藤惠佑。写真/UCHIYAMA CUP長浜功明

【試合結果】

2022年9月9日(金)10:00〜 札幌市平岸庭球場
男子シングルス準々決勝4試合/男子ダブルス準々決勝1試合/男子ダブルス準決勝2試合

・男子シングルス準々決勝

野口莉央(明治安田生命)[1] 4-6 6-2 7-5 望月勇希(エキスパートパワーシズオカ)[4]

齋藤惠佑(富士住建)0-6 6-4 6-3田沼諒太(橋本総業ホールディングス)[4]

伊藤竜馬(橋本総業ホールディングス)[6]  6-3 6-2  堀内竜輔(フリー)Q

今井慎太郎(イカイ)[2] 6-3 6-0関口周一(Team Rec)[7]

・男子ダブルス準々決勝

河野優平/楠原悠介(伊予銀行)7-56-3 岡村一成/竹内研人(橋本総業ホールディングス)

・男子ダブルス準々決勝

磯村志/末岡大和(やすいそ庭球部/トップラン)6-4 6-3正林知大/松田龍樹(Team REC/村田精工)

河野優平/楠原悠介(伊予銀行) 6-4 6-4 齋藤惠佑/田沼諒太(富士住建/橋本総業ホールディングス)

【9月10日(土)のオーダー・オブ・プレー】

  • 札幌市平岸庭球場 10:00〜Aコート

・男子シングルス準決勝

野口莉央(明治安田生命)[1] vs齋藤惠佑(富士住建)

伊藤竜馬(橋本総業ホールディングス)[6] vs今井慎太郎(イカイ)[2]

ダブルス決勝

磯村志/末岡大和(やすいそ庭球部/トップラン)vs 河野優平/楠原悠介(伊予銀行)

表彰式

※[ ]はシード順位 Qは予選から勝ち上がり、WCは主催者推薦枠

取材/保坂明美 写真/UCHIYAMA CUP 長浜功明