6月の全仏オープンにてミックスダブルス優勝した柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)が、東レ・パン・パシフィックオープンに向けて帰国した。
大会を前に、所属先である橋本総業ホールディングス株式会社によるテニス懇親会と、優勝記念パーティが開催され、柴原が、日本を沸かせた全仏オープンの決勝時の心境を語った。
マッチポイントで鮮やかなサービスエースを決めた柴原は、「パートナーが『好きなところに打っていいよ』と言ってくれたので、一番打ちたかったセンターを狙いました」と、その時を振り返る。
また、表彰式後、自宅で応援してくれていた母親と電話で話をした際には「(アメリカは)夜中だったのですが、母は『もううれしくて、全然眠れない!』と言って祝福してくれました」と笑顔を見せた。
現在、ダブルスだけでなく、シングルスにも挑戦しているという柴原は、「ずっとシングルスも出たいと思っていたのですが、ダブルスのランキングが上がったことで同じ大会に出られなくなっていました。オリンピックも終わったので、シングルスでも活躍したいと思い、夢を叶えるために挑戦しはじめました」と語る。
アメリカ育ちの柴原は、日本の国籍を取得しプロとして活動していくにあたり、佐藤直子プロの仲介を経て、橋本総業ホールディングスとの所属契約を結んだという経緯があり、同社会長の橋本政明氏は「所属選手からグランドスラムの優勝者が出るのは本当に喜ばしいこと。ダブルスだけではなく、シングルスも大いに頑張ってほしい」とエールを送った。
柴原は、「直子さん、橋本さんのサポートがなければ、私はこの場にいられませんでした。またグランドスラムで優勝できるよう、毎試合、毎試合頑張っていきます」とサポートに感謝するとともに、今後への意欲を見せた。
プロ生活わずか3年目でグランドスラム優勝を果たした柴原。活躍が期待される。
柴原瑛菜は東レPPOダブルスに9月21日出場!
取材/保坂明美