奈良くるみ引退「一つの後悔もない」ラストマッチ東レPPO予選

9月18日　東レPPO 予選決勝ラウンド。自己最高ランキング32位、2014年にはツアー優勝も果たしている奈良くるみ（安藤証券）のシングルスでのラストマッチが終わった。ブルガリアのイザベラ・シニコワ(222位)に6-0､5-7､0-6で敗れ本戦進出を逃した時点で。
シングルス最後の試合を終えて、奈良は笑顔で「一つの後悔もない」と言い切った。

今年の6月、韓国で行われた女子ツアー下部大会「$25,000 昌原」で優勝した後のこと。
「説明がつかないが、ふと今シーズン、これで辞めることが私にとっていい道だと。
原田コーチと、2ヶ月後のUSオープン予選に出ることを目標にずっとやってきていたので、そういうスケジュールの話をした時に、
何があっても、わたしは今シーズンで辞めるっていうことを告げました。
原田コーチはびっくりしていましたが、長く一緒にやってきてたので、そうか・・・・・・・。
じゃあ最後まで頑張ろう」と。
「テニスが嫌になって、逃げるように終わることっていうのは、自分のキャリアの中でしたくないな。
結果はなかなか出せず、苦しい中、この韓国優勝で、自分が頑張れてるなっていう認められるものもあったし、
頑張れているというのは、辞めてもいいかなと」。
奈良くるみ　東レPPO予選1回戦後インタビュー全文

「自分でも意外だったんですけど、よく色々なアスリートの皆さんが引退される時に『後悔はありません』と言っているのを聞いて、
後悔があっても全然悪いことではないですが、
自分ではどこか『絶対あるだろう、本当にそんなこと思えるのかな？』と正直思っていたのですが、
自分がそういう立場に立って、振り返ってみて、
本当に『一つの後悔もない』と言えることが凄く自分でもびっくりしました」。
「もしかしたら『違う。あの時、こうしてれば』というのはあるかもしれないですけれど、
その時、その時、自分が『これが一番だ。これが自分を強くできる』と思ってやってきた選択の連続なので本当に一つの後悔も今はないです」。
奈良くるみ　現役最後の試合後インタビュー全文

奈良くるみは真のプロフェッショナル

「10年間、共に世界で戦っていくためのテニスを築き上げてきました。
奈良のテニスに取り組む姿勢は常にプロフェッショナルでした。
悔いなく終われることは幸せですし、コーチとしてとても嬉しいです」原田夏希コーチ

奈良くるみ（安藤証券）
1991年12月30日生れ
身長 155cm 体重 58kg
兵庫県川西市出身
3 歳でテニスを始る
川西市立牧の台小-大阪産業大付中学-高校
2003年全国小学生テニス選手権大会優勝
2004年全国中学生テニス選手権大会優勝
2004年全日本ジュニアテニス選手権14歳以下優勝
2006年全日本ジュニアテニス選手権16歳以下優勝
2007年全日本ジュニアテニス選手権18歳以下優勝
2007年インターハイ優勝
2007年大阪市長杯世界スーパージュニア優勝
プロ転向後もグランドスラム大会3 回戦進出（グランドスラム大会成績）
2014 年リオ・オープン優勝（ツアー優勝8回リスト）
自己最高の世界ランク 32 位
奈良くるみ WTAデーター
 奈良くるみ ITFデーター
 奈良くるみ全成績