9月17日 初日1勝1敗だったデ杯、「 日本 vs ウズベキスタン」戦。
ダブルスは上杉海斗(江崎グリコ)/綿貫陽介(フリー)組、
続くシングルスでも島袋将(有沢製作所)が競り合いながらも負けてしまい、残念ながら日本は1勝3敗で敗れた。
敗れた日本は2023年のデ杯ワールドグループⅠ部プレーオフに回る。
勝利のウズベキスタンは2023年デ杯ファイナルズ予選に臨む。
第3試合
●上杉海斗/綿貫陽介 6-3 6-7(2) 2-6 ◎ファイジエフ/イストミン
初日1勝1敗のあとを受けて第3試合のダブルスには綿貫陽介(フリー)とデ杯初出場の上杉海斗(江崎グリコ)が出場した。
初めてペアを組んだ2人は、第1セットの第8ゲームをブレーク。
日本5-3、綿貫のサーブではラブでキープし、6-3で第1セットを取る。
第2セットはお互いにサーブをキープで5-5。
ウズベキスタンのサーブでデュースに持ち込みチャンスがあったが、ウズベキスタンがキープ。
次の上杉のサーブで15-40とセットポイントを掴まれるが、そこから4ポイント連取でナイスキープ。
タイブレークに持ち込むが、ミニブレークを二つ許し落としてしまう。
ファイナル・セット
先にサーブを落とし、0-1のスタートだったが直ぐにブレーク・バック2-1と逆転。
ウズベキスタンのサーブで0-40とこれをブレークできたら3-1と優位に試合を進められそうな展開だったが、
そこをウズベキスタンがキープすると展開はウズベキスタンに。
競り合うものの2-6で敗れてしまう。
■上杉コメント
「どっちに転んでもおかしくなかった試合を取れなくて、悔しい。
初めてのデ杯で緊張すると思っていたが、意外と楽しみ、伸びのびできた」
■綿貫コメント
「シングルスと違う緊張感があった。
ダブルスを取ることができず、悔しい」
第4試合
●島袋将 6-7(1) 5-7 ◎セルゲイ・フォミン
初日の第一試合でウズベキスタンの実質エースのイストミンを3-6, 7-6 (5), 7-6 (9)の逆転で破った島袋将。
今度は1勝2敗と王手をかけられた大事な試合で登場した。
第1セットは先に第7ゲームもサーブを落とし、一時3-5となるが、
第10ゲームをブレーク・バック5-5と追いつく。
第11ゲームで15-40のピンチ、4度あったブレーク・ポイントを4度のデュースの末にキープ。
タイブレークになるが、最初のサーブをブレークされると1-7で落としてしまった。
第2セットは先に島袋がブレーク、一時3-1とリード、
第5ゲーム、ウズベキスタンのサーブでデュース後に4-1とリードできるチャンスが一度あったが、ウズベキスタンが3度のデュースの末にキープする。
第6ゲームでは40-30と島袋がキープできると思ったが、デュース後にブレークされ3-3。
第8ゲームは4度のデュースの末にサーブを破られ3-5と大ピンチに。
ウズベキスタン5-3、サービング・フォ・ザ・マッチは30-0、
勝負は決まったかに思えたが島袋がブレーク。自分のサーブをキープし5-5とする。
島袋5-6のサーブ、30-0、このセットもタイブレークになるかと思われたが、痛いダブルフォルト二つ。
30-40の最初のマッチポイントは逃れデュースに持ち込み競り合うものの、2度目のデュースの末に敗れた。
■島袋コメント
「ダブルスの接戦勝利で相手はのっていた。
最初はその勢いに耐えるのに必死だったが、チームの力を借りて、自分らしいプレーが出せるようになった。
大事な場面で気持ちが引いてしまったり、ショットをミスしたりと、まだまが実力不足を感じた。
悔しさを忘れず、またデ杯代表選手として戦えるように頑張りたい」
■岩渕聡監督コメント
「選手はコート上で持てる力を出し切って戦ってくれた。
今回の経験を今後の活動に役立ててほしい。
私自身はスウェーデンとウズベキスタンに連敗したことの責任を重く感じている、
次のデ杯は添田監督になるが、世界レベルの経験もあるし、デ杯の経験もたくさんあるので、
これからの日本デ杯チームをファイナルズまでなんとか引き上げてもらいたい」
と今大会が最後となる岩淵聡デ杯監督は選手を称えると共に添田新監督にエールを送った。
2022 デビスカップ by Rakuten
ワールドグループⅠ部
「デビスカップ 日本 vs ウズベキスタン」
9月16日
第1試合 ◎島袋将 3-6 7-6(5) 7-6(9) ●デニス・イストミン
第2試合 ●望月慎太郎 6-7(3) 6-7(2) ◎セルゲイ・フォミン
9月17日
第3試合 ●上杉海斗/綿貫陽介 6-3 6-7(2) 2-6 ◎ファイジエフ/イストミン
第4試合 ●島袋将 6-7(1) 5-7 ◎セルゲイ・フォミン
最終戦 望月慎太郎 (打切り) デニス・イストミン
ワールドグループⅠ部 は24ヶ国がホーム&アウェー方式で争う。
ベスト・オブ・3セットマッチで、シングルス4試合とダブルス1試合、先に3勝したチームが勝利。
各対戦に勝利した12ヶ国が、2023年のファイナルズ予選への出場権を獲得する。
敗れた日本は2023年のデ杯ワールドグループⅠ部プレーオフに回る。
記事:塚越亘/塚越景子 photo 公益財団法人日本テニス協会