4日、女子テニスツアーのブリスベン国際はシングルス決勝が行われ、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(32歳、米国)が第2シードのビクトリア・アザレンカ(24歳、ベラルーシ)を6-4、7-5のストレートで下し大会連覇を達成するとともに、キャリア通算58勝目のタイトルを手に入れた。
世界ランク1位と2位の対戦となった決勝、第1セットは持ち前の攻撃力で14本ものウィナーを奪ったセリーナが唯一のブレークチャンスをいかし、接戦を制してセットを先取する。
第2セットは第1セットとは対照的にめまぐるしい展開となり、序盤にセリーナが2-0とリードを奪うと、今度はアザレンカが4ゲームを連取して4-2とリードを奪い返す。さらにセリーナが追いつくと、そこからは接戦となり、終盤の第11ゲームでブレークに成功したセリーナが抜け出し、そのまま試合を決めた。
コート上で行われた表彰式でアザレンカは「セリーナの素晴らしい1週間と今日の素晴らしい試合におめでとうと言いたいです。あなたとの対戦はいつも楽しいですし、メルボルンでもまた対戦したいです」と、チャンピオンへの賛辞を述べた。
また今大会では初出場となった2009年に優勝、昨年はベスト4に終わったものの、今年は再び決勝進出を果たしていたアザレンカは「初めてここに来た時から、良い思い出ばかりです。今年も、良い思い出が出来ました」と、大会との相性の良さについてコメントしている。
一方、大会連覇を達成したセリーナも「彼女とメルボルンで対戦したいと思っています。それは、私たちが決勝に進出することを意味しているからです」と、アザレンカに答えた。さらに「ここブリスベンの観客の皆さんは、いつも支えとなってくれて感謝しています」とファンに感謝の意を述べている。
この日の勝利で、セリーナは昨年のシンシナティ大会決勝でアザレンカに敗れて以来、22連勝のまま全豪オープンに臨むこととなった。一方のアザレンカは、全豪オープンで大会3連覇を目指す。