20日、オーストラリアのメルボルンで開催されているテニスのグランドスラムである全豪オープンは男子シングルス4回戦が行われ、第16シードの錦織圭(24歳)が世界ランク1位で第1シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)と対戦。今大会では3年連続となる4回戦進出を果たした錦織が第1セットをタイブレークの末に失い、第2セットでは先に錦織がブレイクを奪いながら2時間7分の熱戦の末に2セットダウンとなった。

第1セットで錦織は、セカンドサービスでは50パーセントの確率でポイントを奪うなどラリーから主導権を奪い、相手のセカンドサービスに対しては27パーセントしかポイントを与えないなどリターンからの攻撃でプレッシャーをかける戦いを続けている。

第2セットに入るとお互いに隙を与えないサービスゲームを展開するもナダルのサービスに対し第5ゲームで15-40とブレークチャンスを掴んだ錦織は、相手の厳しいショットを返球しナダルのスマッシュミスを誘いブレイクを果たし3-2とすると続くゲームでは鮮やかなジャックナイフなどでポイントを重ね4-2とリードを奪う。

第8ゲームではナダルがフォアハンドウィナーでブレイクバックを果たし4-4、次のゲームでは、オープンコートへ決めに行く構えから逆を突く錦織のボレーエースに対して、ナダルのスライディングで右足のシューズの紐が切れるなど中断、第11ゲームでもこの日10本目のフォアハンドエースで先行するもチャンスを掴めずに終わると、第12ゲームでナダルのフォアのウィナーで逆転でナダルが2セット連取とリードを広げている。

第2セット10回のネットアプローチで9度のポイントを奪うなどゲームでもリードし優位に進めていた錦織だったが、錦織の16本のエラーに対しナダルは9本と第1セットの13本からエラーを減らすプレーで逆転を果たしている。

錦織圭のナダルとの対戦は6度目。初対戦となったロンドン、クイーンズ大会では4-6、6-3、3-6の接戦の末に敗退、その後は昨年の全仏オープン4回戦までナダルが4試合連続でストレート勝ちしている。

全豪オープン 2014

男子シングルス
4回戦

ラファエル・ナダル[1] 7-6(3) 錦織圭[16]

3回戦

錦織圭[16] 7-5 6-1 6-2 ●ドナルド・ヤング

2回戦

錦織圭[16] 6-1 6-1 7-6(3) ●ドゥサン・ラヨビッチ

1回戦

錦織圭[16] 6-3 5-7 6-2 4-6 6-2 ●マリンコ・マトセビッチ

※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場

記事:長嶋秀和