22日、オーストラリアのメルボルンで開催されているテニスのグランドスラムである全豪オープンは車いすテニス部門の男子シングルスが行われ、第1シードの国枝慎吾(29歳)が、ゴードン・レイド(22歳、英国)に7-5、6-2のストレートで勝利、準決勝に進出した。
対戦相手のレイドは世界ランク3位の実力者。昨シーズンの国枝はシーズンを通してシングルスでは6敗しかしていないが、そのうちの2敗はレイドにつけられたものだった。また、今シーズンの開幕戦でも、国枝はレイドに敗れていた。
第1セットは接戦となりお互いに2度ずつのブレークを奪い合う攻防となったが、終盤で3度目のブレークに成功した国枝がセットを先取する。リードを奪った国枝は、第2セットに入ると試合の主導権を握り2度のブレーク。サービスゲームでは1本も相手にブレークチャンスを与えず、1時間27分で勝利を飾った。
今大会で国枝は2007年から5連覇を達成。2012年は肘の怪我のために欠場していたが、2013年には再び王座に返り咲くなど、2006年を最後に負けていない。またダブルスでも突出した成績を残しており、2006年の初優勝から数えて7回の優勝を果たしている。
女子シングルス1回戦も行われており、先週の前哨戦で単複2冠を達成していた第2シードの上地結衣(19歳)が、マジョリーン・ビュイ(26歳、オランダ)に6-1、6-4のストレートで勝利、自身初となるグランドスラム優勝に向けて好発進を決めている。