23日、オーストラリアのメルボルンで開催されているテニスのグランドスラムである全豪オープンは女子シングルス準決勝が行われ、第4シードの李娜(リー・ナ)(31歳、中国)が第30シードのウージニー・ブシャール(19歳、カナダ)に6-2、6-4のストレートで勝利、2年連続3度目の決勝進出を果たした。

ちょうど一回りも年が違う2人の対戦は、ブシャールのサーブで開始。初のグランドスラム準決勝の舞台に立ったブシャールに対し、経験で勝るリーが一気にスタートダッシュを決めて5ゲームを連取。第6ゲームでブシャールがブレークバックしたものの、大勢は変わらず、第8ゲームをキープしたリーが決勝進出に大きく近づく。

このままリーが試合の主導権を握るかと思われたが、2本のブレークピンチを切り抜けて第2セットのオープニングゲームをキープしたブシャールが、続く第2ゲームをブレーク。この試合初めて、リーからリードを奪う。

直後の第3ゲームでリーがブレークバックすると、ここからは一進一退の攻防となる。第5ゲームからは3ゲーム連続でのブレークとなり、3度目のブレークに成功したリーがゲームカウント5-3とリードを奪う。

そして迎えた第2セット第10ゲーム。40-30とマッチポイントのチャンスとなったリーが、バックハンドのウィナーをクロスに決めてゲームセット。1時間26分の勝利で、2年連続となる決勝進出を決めた。

昨年の決勝では、ビクトリア・アザレンカ(24歳、ベラルーシ)の前にタイトルを逃していたリーは、第5シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(24歳、ポーランド)と第20シードのドミニカ・チブルコバ(24歳、スロバキア)の勝者と、今年最初のビッグタイトルを争う。

この日のリーはブシャールのセカンドサーブでプレッシャーをかけ、28本中23本のポイントを獲得していた。また、この日のリーは35本のウィナーを決め、凡ミスは23本だった。一方のブシャールはウィナーの数は10本にとどまり、凡ミスは14本とウィナーの数を上回った。

世界ランク3位のリーは、2011年の今大会で初めてグランドスラムの決勝に進出すると、同年の全仏オープンでアジア人女性として史上初となるメジャーでのシングルス優勝を達成している。

昨シーズンはHPオープンで準優勝するなど活躍したブシャールは、グランドスラムの本戦に出場するのは今大会で4大会目。さらに昨年の今大会では、予選2回戦で敗退していた。