23日、オーストラリアのメルボルンで開催されているテニスのグランドスラムである全豪オープンは女子シングルス準決勝が行われ、第20シードのドミニカ・チブルコバ(24歳、スロバキア)が第5シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(24歳、ポーランド)に6-1、6-2のストレートで圧勝、自身初となるグランドスラム決勝へ駒を進めた。

この日の試合まで、チブルコバとラドワンスカの対戦成績は5勝1敗でラドワンスカがリードしており、この日もラドワンスカが有利とみられていた。しかし、オープニングゲームでチブルコバが先制パンチとなるブレークに成功する。さらに第1セット第4ゲーム、チブルコバが5本のブレークピンチを切り抜けてキープに成功すると、そこからは一人旅。一気に8ゲームを連取して試合の流れを決めた。

第2セット第5ゲームでは、ラドワンスカがようやくブレークバックに成功したものの、それもささやかな抵抗に終わり、第8ゲームでこの試合最後となるブレークをしたチブルコバが1時間10分で勝利した。

この試合でチブルコバが手にしたブレークチャンスは9本、そのうち6本をブレークにつなげた。その一方、ラドワンスカも試合を通して9本のブレークチャンスがあったが、そのうちブレークに成功したのは1度だけと、勝負所での差が大きな違いを生むこととなった。

前日の準々決勝では、ディフェンディング・チャンピオンのビクトリア・アザレンカ(24歳、ベラルーシ)をフルセットで破っていたラドワンスカは「疲れは残っていました」としつつも、「彼女は大会を通して良いプレーをしています」と、勝者を称えた。

4回戦で第3シードのマリア・シャラポワ(26歳、ロシア)を破るなど、4試合続けてランキング上位の選手を撃破してきたチブルコバは、決勝で第4シードの李娜(リー・ナ)(31歳、中国)とタイトルを争う。

チブルコバとリーは過去4度の対戦があり、リーが全勝しているが、グランドスラムでの対戦は今回が初となる。