1月31日(金)、世界各地、8ヶ国で、デ杯、ワールドグループ1回戦が行われた。
有明では日本対カナダ戦が行われ、第1試合、錦織圭の活躍によって1勝をあげた日本だが、添田豪が本来の力を発揮できずに敗れ、1勝1敗となった。
カナダ戦に勝つと日本は準々決勝ではチェコとオランダの勝者と対戦することになるのだが、昨年のデ杯優勝国チェコもNO.1のベルディヒは勝ったが、NO.2のステファネックは接戦の末に敗れた。
昨年の準優勝国セルビアはNO.1プレーヤーのジョコビッチを欠き、全豪オープン優勝者のワウリンカそして元NO.1のフェデラーを擁するスイスに2敗を喫している。
デ杯日本対カナダ 第2試合
●添田 豪 4-6 6-7(2) 1-6 〇Fダンセビッチ
カナダのエース、世界11位のMラオニッチが故障のために前日に4人のメンバーから外れた。来日しているが、もう今回のデ杯日本戦には出られない。
カナダの2番手、25位のVポシュピシルも完璧ではなく、初日はシングルスに起用されなかった。俄然日本に8強になるチャンスが大きくなった。
その中で日本のNO.1錦織圭は決して完璧なテニスではなかったが苦戦しながらもストレートで勝利を掴む。
そしてその勢いを日本のNO.2プレーヤーの添田豪が引き継ぐ。
ストローク戦で優位に展開、ネットに詰めるなどのテニスで第1セットは4-1とリードする。
しかしデ杯は怖い、
4-1となり、この調子を維持すれば、初日で2勝できそうな勢いだ。
ここで慎重になってしまった添田。
一方のダセンビッチは急遽カナダのNO.1プレーヤーの重責を担ってしまった。
本来は3番手なのでシングルスの出場の機会さえなかったプレーヤーだ。
その事を諭され、そこから「開き直りリスクを承知で」攻め始める。
ダンセビッチはフェデラーのような片手打ちのバックハンドで攻め、ネットに詰める。
なんとそこから5ゲーム連取、カナダが第1セットを取った。
第2セット
添田も気持ちを切り替える。
なんと言っても昨年秋、コロンビアとのワールドグループ入れ替え戦、プレッシャーのかかる最終シングルスで勝ち、ワールドグループ復帰を決めた男だ。
タイブレークになる
今回急にカナダのNO.1のなったダンセビッチはフェデラーのように危険を覚悟に攻める。
新しくサーフェイスを塗り替え遅くなった有明のセンター・コートでは添田のフラット気味な攻撃ストロークが生きていかない。
第3セットもカナダが先にブレーク。
添田は踏ん張り、第5ゲーム、カナダのサーブで0-40と追いつめるがブレークできない。
添田は格上のラオニッチが相手ならぶつかっていけたが、日本の勝利の期待、そして勝てる相手になり慎重になってしまったのだろうか?
本来の力が出し切れずストレートで敗れたてしまった。
勝負で生きる者は過ぎ去った事をいつまでも引きずっていてはいけない。
最終日、最終試合、勝負がかかるであろうその試合、もし選ばれたらその時は「逃げないで向かっていきたい」。と添田は誓った。
第1日目 1月31日(金)
〇錦織 圭 64 64 64 ●Pポランスキー
●添田 豪 46 67(2) 16 〇Fダンセビッチ
第2日目 2月1日(土)13時より
杉田祐一/内山靖崇 vs Dネスター/Vポシュピシル
最終日 2月2日(日)13時より
錦織 圭 vs Fダンセビッチ
添田 豪 vs Pポランスキー
日本チーム
全日本人男子ATPランキング
カナダチーム
全カナダ人男子ATPランキング
日本が勝ち8強になると4月4,5,6日に昨年の優勝国チェコとオランダの勝者国と準々決勝を戦う事となる。
チェコ1-1オランダ
●R.Stepanek(CZE) 63 46 76(4) 26 16 〇R.Haase
〇T.Berdych(CZE) 63 63 60 ●I.Sijsling
(記事 塚越 亘 写真 鯉沼宣之 TennisJapan テニスジャパン)