2月1日(土)、デ杯、ワールドグループ1回戦、日本対カナダ戦、1勝1敗の後、ダブルスに錦織圭が出場、若手の内山靖崇をひっぱりダブルス・スペシャリスのDネスター/Fダンセビッチ組を6-3, 7-6 (7-3), 4-6, 6-4で破った。その結果、日本は通算2勝1敗とワールドグループ8強入りへ王手をかけた。
錦織は昨日のシングルス勝利後、ダブルスにも出場要請があれば出る準備はできている風だった。昨晩植田監督からダブルス出場を告げられたと言う。
デ杯では各国のNO.1プレーヤーが単複両種目に出場、3日間連続の過酷な戦いをして活躍している。そんなNO.1プレーヤーとしての自覚ができてきている錦織を頼もしく感じていたが、相手はツアーのダブルスで83回優勝、グランドスラム大会そしてオリンピックまで優勝しているダブルス・スペシャリストのネスターを擁しているペアー。錦織が出たとしても日本ペアーには勝ち目はないと思われていたが。
錦織圭/内山靖崇の日本ペアーが先にブレーク、第1セットを先取する。第2セットは4-5とカナダにリードを許すが、タイブレークの末に第2セットも取った。第3セット、第10ゲームで内山のダブルフォルトなどで、このセットを落とす。カナダの挽回がはじまりかけるが、第4セットの最初のゲームで日本はブレークに成功。内山のサービング・フォ・ザ・マッチではこのプレッシャーのかかる中、なんと内山がナイスサーブを連発、見事に勝利を収めた。
2勝1敗と王手をかけた日本は明日のシングルスに1つ勝つと8強になる。準々決勝は4月4,5,6日に昨年の優勝国チェコとオランダの勝者国を日本に迎え戦う事となる。
そのダブルス詳細をお届けしよう!
デ杯日本対カナダ ダブルス
〇錦織 圭/内山靖崇 6-3 7-6(3) 4-6 6-4 ●Dネスター/Fダンセビッチ
ネスターのサーブで始まる。
40-0のポイント、錦織はネスターのボレーを思い切りダンセビッチにアタック、
思わず顔をそむけながらラケットを出したダンセビッチだったが取れない。
いきなり凄いバトルだ。カナダがキープする。
第2ゲーム、内山のサーブ、30-0からダブルフォルトとアタックされたりで30-40とピンチに
そこを錦織は要所でポーチなど決める。
錦織の活躍で3ポイント取り、内山がキープ。
後々で考えると、このブレーク・ポイントをしのげたゲームが日本チームを落ち着かせた。
ダンセビッチのサーブ、40-15からデュースに持ち込む
回り込むがネスターはコースを読みデュースに。
2度目のブレーク・チャンス、相手のボデーに打ち込み日本が先にブレークだ!(日本2-1)
錦織は確実にキープ、3-1。
第7ゲームはなんと0-40とブレーク・チャンスがあるが、カナダはキープする。
5-2とはならず、4-3と日本リード。
錦織はサーブをキープ、5-3とする。
錦織のサーブは昨日のシングルスに比べ良くなってきている。
内山思い切りパス、を決め、0-40とセットポイントを掴む
錦織、バックのトップスピン・ロブを決め、なんと日本が第1セットを取った。
内山のダブルフォルトで始まる。嫌な出だしだったがキープ。
第3ゲーム、錦織はダブルフォルト、30-30となるが、サーブを落とす。(日本1-2)
第7ゲームでも錦織はブレーク・ポイントを2度握られたがキープし粘る。(日本3-4)
第10ゲーム、ネスターのサーブ、内山のリターンは押されたがインに。
錦織はナイスリターンで0-30。
錦織はダウン・ザ・ラインにリターンを決めて15-40とブレーク・チャンスを掴む。
30-40、12回の攻防、錦織のロブなどあり、最後は内山のバックのブロックボレーをオープンに決めて日本は5-5と追いついた。
40-0、ネスターな緩いリターンで内山の横を抜く。
1ポイント取られたが、しっかりとキープ、6-5とした。
タイブレークに
第6ポイント、ダンセビッチのサーブ、リターンは錦織、ダンセビッチはバックをネット、
ミニ・ブレーク、日本は4-2とする。
5-3、内山のセカンド・サーブをダンセビッチはミス、6-3とセットポイント
ネスターのサーブ、錦織はリターンを沈める。ネスターのボレーはワイドにアウト!
日本は第2セットも取った!
第3セット
先にブレークに成功した日本だが、内山のサーブを落とす。
4-5、内山のサーブ、30-40とセットポイントを握られる。
3度目のデュース、ダブルフォルトで3度目のセットポイントを握られる。
内山のボレーはわずかにロング、
第3セットはカナダが取る。
第4セット
錦織のリターンに反応、内山はダンセビッチのボレーを、カナダチーム二人の真ん中を抜き、最初のゲームをブレークした。
第4ゲーム、錦織のサーブ、40-15からiフォメション、Tへサーブ、内山が角度をつけたボレーを決めてキープ、3-1だ。
内山ラブでキープ、4-2。
4-3、30-30、錦織のサーブ、フェイントをかける内山にあてるダンセビッチ。
Tへサービス・エースでそのピンチを逃れる。
2度のブレーク・ポイントがあったが、錦織はキープ、5-3、日本ダブルス勝利まであと1ゲ-ムだ。
ネスターのサーブ、0-30、あと2ポイント
さすがのネスターもファースト・サーブが入らない。
錦織、バックのクロスコートショット、それをネスターはネット、15-40とマッチポイント
さすがネスター、この場面でもあわてないでプレーする。
30-40、どちらに転ぶかわからないポイントはカナダ。
2度目のデュースの末にカナダはキープした。
5-4、内山のサービング・フォ・ザ・マッチだ!
Tへエース級のサーブ、15-0。
ネスターのバックサイド、Tへサービス・エース!30-0。
セカンド・サーブから落ち着いてボレーを決め、40-0とマッチポイント!
内山、今度はネスターのフォアサイドへナイス・サーブを放つ、ネスターはリターンをネット!
日本がダブルスに勝った!
「本当はドキドキでした。」と内山。
昨年のデ杯、初出場のインドネシア戦、続く韓国戦では萎縮してしまった内山靖崇が強気に攻め男になった!!
「彼らに勝つのは大きな収穫。
良いとことが引き出させ、自分も良いプレーができた。」と錦織。
頼もしい日本のNO.1錦織圭だ。
第1日目 1月31日(金)
〇錦織 圭 64 64 64 ●Pポランスキー
●添田 豪 46 67(2) 16 〇Fダンセビッチ
第2日目 2月1日(土)
〇錦織 圭/内山靖崇 63 76(3) 46 64 ●Dネスター/Fダンセビッチ
最終日 2月2日(日)13時より
錦織 圭 vs Fダンセビッチ
添田 豪 vs Pポランスキー
日本チーム
全日本人男子ATPランキング
カナダチーム
全カナダ人男子ATPランキング
日本が勝ち8強になると4月4,5,6日に昨年の優勝国チェコとオランダの勝者国を日本に迎え準々決勝を戦う事となる。
チェコ1-1オランダ
●R.Stepanek(CZE) 63 46 76(4) 26 16 〇R.Haase
〇T.Berdych(CZE) 63 63 60 ●I.Sijsling
〇Berdych/Stepanek 75 16 76(2) 76(4) ●Haase/J-J.Rojer
T.Berdych(CZE) vs R.Haase
R.Stepanek(CZE) vs I.Sijsling
デ杯ワールドグループ・ドロー
(記事 塚越 亘 写真 鯉沼宣之 TennisJapan テニスジャパン)