16日、実業団チームの頂点を決める第28回テニス日本リーグの女子決勝トーナメントの決勝が行われ、島津製作所と橋本総業が対戦、昨年まで5年連続で準優勝に泣いていた島津製作所がシングルスで2勝を挙げ、悲願の初優勝を果たした。
昨年まで大会8連覇を果たしていたリビックが欠場した今年の日本リーグ女子。優勝に最も近いというプレッシャーを受けていた島津製作所だったが、シングルス2で桑田寛子(23歳)が牟田口恵美(20歳)に6-0、6-3で快勝すると、シングルス1では今西美晴(21歳)と日比野菜緒(19歳)が対戦。予選ステージでは日比野が勝利していたが、この日は今西が6-2、1-0とリードしたところで日比野が怪我のために棄権を余儀なくされ、今西の勝利となった。
ダブルスでは、橋本総業の田中真梨(27歳)/二宮真琴(19歳)組が米村明子(30歳)/大前綾希子(21歳)組を6-1、6-4で破り、一矢を報いた。
悲願の初優勝を果たした小森監督は「OBやOGたちの頑張りがあったおかげで、今、日本リーグの決勝のコートに立つことができた。まずはテニス部を支えてくれたOB、OGの方たちに感謝したい」と、初参加となった1990年から続くチームの悲願達成の喜びをかみしめていた。
チーム最年長として若手主体のチームを引っ張ってきた米村は「優勝はすごいうれしいが、ダブルスで勝ちきれなったのは悔しい。今日の課題を1年間取り組んで、来年に向けて精進していきたい」とコメント。
チームキャプテンの伊藤和沙(29歳)は「やっと優勝できて、すごく嬉しい。チームも若くなって、若手がシングルスで勝ってくれた。ダブルスはチームで練習して工夫しながら、今回の大会に臨んでいた。今回勝てたのは、団結力のおかげだと思う」と、チームへの思いを語った。
大会を通してシングルス1として活躍し、今大会の最高殊勲選手賞を受賞した今西は「チームで1年間かけて取り組んできたことの結果が、初優勝につながって嬉しい。応援してくれた人たちや、チームの皆に感謝して、2連覇を目指したい」と、早くも大会連覇を目指していた。
3位決定戦では、リコーとテニスユニバースが対戦。全3試合がフルセットにもつれる接戦となったが、アマチュアのみで構成されたリコーが3位となった。
※写真は、優勝した島津製作所のメンバー
写真:テニスJP