ITF(国際テニス協会)公認の国際大会、浜松ウィメンズオープン(W25 賞金総額2万5千ドル)が、東急リゾートタウン浜名湖(浜松市北区三ヶ日町開催)にて大会5日目を迎え、シングルス本戦2回戦と、ダブルス準々決勝が行われた。

シングルスでは、昨年の同大会決勝を戦った西郷里奈(TEAM自由が丘)と、輿石亜佑美(フリー)が登場。2人ともフルセットの接戦の末、西郷は勝利を得たが、輿石はプロ2年目の清水映里(東通産業)に敗れた。

昨年優勝者の西郷は、今季はヨーロッパのクレー大会に多く出るなど、今までと異なる環境にも挑戦。ITF$15,000優勝の結果も残している。その経験と自信を生かし、9月に東京で開催された東レパンパシフィックオープンでは、予選を突破し本戦出場。キャリアで初のツアー大会の舞台も経験した。

現在のテーマは、トップ選手との戦いで感じた差を埋めていくこと。

「試合後にすぐに練習をすることで、良い感覚を得て次の日の試合にのぞむようにしている」という西郷は、山口芽生(フリー)の小気味の良い攻めに苦しみながらも、最後は持ち味の強打で押し切った。

「要所をしめきれない試合が続いていて、今日も本当に接戦だった。若干モヤモヤしてるところもある。今年は結果も出ているので、ランキング上位の相手にも、勝てると思って挑めている」と苦しい中にも自信が見て取れる。準々決勝では第2シードの細木咲良(原商)と対戦する。

昨年準優勝者の輿石は、ケガで約半年のツアー離脱から復帰したばかり。武器であるサーブの威力は変わらないが、試合勘を取り戻すことはできなかった。

清水映里

輿石に勝利した清水も、昨年11月に膝を痛め、ツアー復帰したのは今年の4月。第1セットは、ややプレーに迷いがあった清水が失うも、2セット目以降は持ち味である左腕からの強打の打ち合いを制し、最終セットも勢いに乗る清水が押し切った。

「第1セットの出だしは自分の良い形を探せなかったが、ゲームカウント1-5になったところから初心に戻り、自分の持ち味を出していった。段々リズムが出てきたので、第1セットは落としたが気持ちが落ちることはなかった」と勝因を語る清水は、準々決勝で第5シードの華谷和生と対戦する。

浜松ウィメンズオープン(W25 賞金総額2万5千ドル)
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シングルス2回戦
◯清水映里 3-6 6-4 6-2 ●輿石亜佑美
◯華谷和生[5] 6-1 6-3 ●小関みちか
◯加治遥[5] 3-6 6-2 6-3 ●伊藤あおい
◯リー・ヤーシュン(TPE)[8] 6-1 6-3 ●櫻田しずか
◯清水綾乃 6-3 6-4 ●今村咲[7]
◯山﨑郁美 6-3 6-3 ●小林ほの香
◯西郷里奈[6] 4-6 6-4 6-2 ●山口芽生
◯細木咲良[2] 6-1 6-2 ●森崎可南子

資料・写真/浜松ウィメンズオープン