日本No.1のプロテニスプレーヤー、西岡良仁が主催する「Yoshi’s CUP」が12月17日(土)、18日(日)の2日間、東京都・早稲田大学庭球部東伏見三神記念インドアテニスコートにて開催される。

それに先立ち、ドローミーティングと、セミナーが行われた。

セミナーでは「海外に出て試合をすれば単純に強くなるというわけではない。勝つか負けるかは一番重要だけど、その次に負けた理由、勝った理由を探すことも大切」と、自らが歩んできた、分析して成長する重要性を示唆する。

「例えば、いいサーブを受けて、すごかったな…ではだめ。それを攻略するための方策を考えて、そのための練習をしてこそ、試合に出場した意味がある。今日の試合はここがよかった、悪かったと思うだけではなく、今日自分にできなかったことや必要なことをしっかり分析、理解して、ホームコートに帰って練習する。そのプロセスがものすごく大事。それができるようになれば、成長スピードが変わってくる」

今大会は、『世界で羽ばたける日本人テニスプレーヤー育成』を目標とし、有望なジュニアテニスプレーヤーを西岡自身が選抜する。初日はリーグ戦、2日目はトーナメント戦を行い、優勝した選手には、200万円(昨年の倍額)の活動資金が授与される。また、ITF2万5千ドル大会、「UCHIYAMA CUP」の本戦ワイルドカードも与えられ、ジュニア選手にとってはプロへ道筋が見える大きなチャンスとなる。

なお、今大会は無観客で行われ、試合は西岡良仁のYouTubeチャンネルでライブ配信される。

■出場選手たちの意気込み

・伊藤拓選手 (愛媛出身 所属:新田高校)
「僕は本当に全部の試合、挑戦者の気持ちで行けるし、失うものはないので、勝ちを目指して全力で頑張りたいと思います。練習でも普段やらない相手とできて、色々得るものが多いです」

・川西飛生選手(石川県出身 所属:TEAM KIT)
「みんな上の世代で強い人ばかりなのですが、頑張りたいです。目標は優勝です。自分から攻撃して相手を振り回すプレーが持ち味です。普段波のある試合をしてしまうのですが、1セットマッチなので集中します」

・本山知苑選手(大阪府出身 所属:四日市工業高校)「相手が結構強いので自分が思い切ってプレーして、チャレンジャーの気持ちで優勝目指して頑張っていきたいと思います。100%以上の力を出せないと勝てないので頑張りたいと思います」

・武藤守生選手(福岡県出身 所属:フリー)
「ライブ配信があると思うと、少し緊張しているのですが、思い切り楽しめるように頑張りたいです。バックのクロスラリーからフォアの回り込みの展開を見てほしいです」

・永嶋煌選手    (神奈川県出身 所属:J STRUCT)
「こういう大会は初めてなので、全力でぶつかっていきたいと思っています。去年の配信を見ていて、来年出られたいいね、家族で話していた大会なので、出場が決まったときは、うれしすぎて泣きました」

・前田透空選手(千葉県出身 所属:相生学院高等学校)
「みんなレベルが高い選手ばかりなので、勝ちに行きつつ、試合楽しめるように戦いたいと思います。西岡選手にはアメリカの大学について質問しましたが、印象深い答えを聞けました」

・遊川大和選手(大阪府出身 所属:関西高校)
「出場したいとずっと西岡さんにメッセージを送っていて、もうダメかな、と思った時に出場の知らせが届き、今年一番嬉しかったです!この大会を目標にして一年間頑張ってきたので、まず出場でできることに感謝して、一戦一戦頑張っていきたいと思います」

・富田悠太選手(愛知県出身 所属:ノアテニスアカデミー神戸垂水)
「去年は準優勝だったので、今年は優勝を目指しています。でもそこに焦りはなく、優勝できる自信がついたので、まずは自分のプレーができるように頑張りたい。去年は本当に悔しくて、リベンジのために頑張りました。今年のために去年があったと思える大会にしたいです」

試合配信サイト
https://www.youtube.com/channel/UCyGxHSHAJSukCPrhufLzITg

https://web.spo.live/tour/G4u1FgseTG

取材/保坂明美 写真/Yoshi's CUP 長浜功明