『大正製薬 リポビタン 第45回全国選抜高校テニス大会』の団体戦が博多の森テニス競技場で開催され、3月23日(木)は男女3回戦と、準々決勝が行われた。

女子は、岡山学芸館が第1シードの浦和麗明を下し準決勝へ進出した。シングルス1、ダブルス1が敗退し、後がなくなった状況から、シングルス2、ダブルス2が勝利し、勝負は最後のシングルス3へ。この試合を戦った岸本聖奈は「笑顔で頑張ろうと思っていましたが、いざ試合に入ったら、身体が固まってしまって…」と、緊張感との戦いだったと振り返る。

拮抗した戦いの中、7−3とリードし(8ゲームプロセット)、勝利まであと1ゲームへ迫る。相手も意地を見せてきた中、「チャンスが来るまで、粘るしかない」と集中力を見せ、8−4で試合を制した。

歓喜に包まれた勝利となったが、岸本は「泣きそうになったけど、泣いたら終わり。私たちは優勝が目標だから」と次を見据えた。

岸直浩監督も「彼女たち自身が”勝てる”という思いを持ってしっかり戦った。サッカー部が全国大会で優勝しており、それが刺激になっている。テニス部も続きたい」と、あくまでも優勝が目標だと語った。

勝負を決めた岸本聖奈

準決勝は岡山学芸館同様に、層が厚い四日市商業との対戦。最後までもつれる可能性が大いにある。

中国地区1位で選抜に進んだ山陽女学園、近畿地区1位の相生学院との準決勝も、見逃せないものとなりそうだ。

【3月23日の試合結果】

■女子団体戦 3回戦
浦和麗明 3-0 新潟第一
岡山学芸館 3-1 浜松市立
四日市商 3-1 野田学園
松商学園 3-2 山陽学園
山陽女学園 3-0 椙山女学園
宮崎商 3-2 白鵬女子
法政二 3-1 鳳凰
相生学院 3-1 静岡市立

■女子団体戦 準々決勝
岡山学芸館 3-2 浦和麗明
四日市商 3-1 松商学園
山陽女学園 3-0 宮崎商
相生学院 3-1 法政二

3月24日の試合予定
9:30〜
岡山学芸館 vs 四日市商
山陽女学園 vs 相生学院

大会オフィシャルサイト

取材・写真/保坂明美