四日市商業と山陽女学園が決勝進出！【大正製薬リポビタン第45回全国選抜高校テニス大会】

『大正製薬リポビタン第45回全国選抜高校テニス大会』の団体戦が博多の森テニス競技場で開催され、３月24日（金）は男女準決勝が行われた。

女子は、四日市商業が岡山学芸館を、山陽女学園が相生学院をいずれも３−２で倒し、決勝へ進出した。

山陽女学園は部活テニスというより「やすいそ庭球塾」を軸としたテニスクラブに在籍するメンバーが多いチームだ。これまで学校としては初戦負けがほとんどだったが、地域予選１位から、全国大会決勝進出という一連の結果を「チームが一丸となった」からだと河本風香監督はいう。

これまでは、あまりミーティングもなかったが、話し合う時間を作ったり、一緒に食事をするなど、同じ時間を共有することでチームとして成長してきた。

この日の試合はシングルス１、２が敗退し、０−２からの逆転劇だった。ダブルスで２勝した展開で、シングルス３の井上季子は「自分にかかると思っていた」とプレッシャーを感じつつも落ち着いて展開し、試合の主導権を握る。かつて全国中学生大会の団体戦決勝で試合を決めた経験を持っており、大舞台での強さを発揮し、ストレートで勝利した。

「流れが悪くなりそうなところでも、しっかりラリーをすることを意識した。それに、みんなが応援してくれたので絶対に勝ちたいと思っていた」と笑顔を見せた。

河本監督は「優勝に焦点を当てて、これまで皆で頑張ってきた。明日は悔いのないよう、全員がやりきってほしい」と期待を込めた。

四日市商vs岡山学芸館は、最後のダブルス２に勝敗がかかった。四日市商の加藤歌里／川出晶葉は、第１セットを先取するも、第２セットは5-6となり、ファイナルセットへもつれることも予想された。しかし、タイブレークでは勇気を持ってポーチで攻め、相手に１ポイントも与えず6-3、7-6(0)で振り切り、決勝進出を決めた。